記事検索

  • 学部・組織・所属

  • 記事のテーマ

  • 記事のタイプ

県大STORY_2019/ここからスタート。最先端へ。/笹嶋 宗彦准教授×小川 郁哉さん

社会情報科学部 笹嶋 宗彦准教授(左)、小川 郁哉さん(当時1年生)(右)

最初のゼミで不安を解消

小川: 情報科学だけでなく、経済や経営も学べる新しい学部。そこに魅力を感じて入学しました。まだ2カ月ですが、思っていた以上に幅広い勉強ができて毎日楽しいです。

笹嶋: もともとは神戸商科大学の伝統を受け継ぐ経済と経営の学部ですからね。情報科学を学べる大学はいろいろあるけど、ここでは技術だけではなく、企業や自治体と連携した社会科学的な授業をたくさん用意しています。

小川: 入学するまでは不安もありましたが、最初に割り振られたゼミで解消できました。担当してくださったのが笹嶋先生。10人の学生に2人の先生が付いてくれるので、何でも聞けて心強かったです。

笹嶋: たまたま一緒になったメンバーですけど、楽しいよね。今はまだキャンパスの見学をしたり、パソコンの設定をしたりという準備段階ですが、後半からはグループ単位での活動をやっていこうと思っています。

小川: ほかの講義は大人数なので、ゼミの先生はいちばん近い存在。ゼミの友だちともすぐに仲良くなれました。

笹嶋: ゼミの教員は高校のクラスの担任みたいなものなので、困ったらいつでも連絡してください。もちろん、困ってなくても歓迎します。

小川 郁哉さん

 

社会情報科学っておもしろい

小川: おもしろい授業はいろいろありますが、いちばん好きなのは笹嶋先生が担当されている「社会情報科学概論」。今からどんなことを学んでいくのか、イメージがはっきりしてきました。

笹嶋: 「社会情報科学概論」は今から勉強していくことの入口のような授業。みんなの反応がいいから、ぼくもやっていて楽しいです。

小川: 「どうすれば回転寿司屋にもっと行きたくなるか」という課題では、ネタだけを流して、シャリはお客さんに握ってもらうアイデアをレポートにしました。インバウンドとかでお店に来た人がお寿司作りを楽しめればいいかなと思って。

笹嶋: おもしろいですよね。ほかにも、有名人と相席とか、お皿が周回するごとに割引とか、みんなのアイデアには感心しました。

小川: ちょっと経営っぽいっていうか、どんな店にしようかなといろいろ考えながら書くレポートは楽しかったです。

笹嶋: 後期からは食品スーパーとコラボレーションする演習もあります。提供してもらったデータから「この地域のこういう人はこんな消費傾向がある」と分析して、実際のお店でどんな戦略を立てるのがいいか考える授業です。データサイエンスを学ぶからには体験してほしいことを1年生からやりますよ。実際にお店を見て、そこで何かを感じたり、考えたりする経験を大事にしてもらいたいと思います。

笹嶋 宗彦准教授

 

めざすはデータサイエンティスト

小川: 高校の授業でプログラミングをやったのが楽しくて、将来はシステムエンジニアになりたいと思っていたんですけど、もっと範囲を広げれば、データサイエンティストの道もあるんですね。なんか、最先端の仕事という感じがします。

笹嶋: そうですよ。プログラマーやシステムエンジニアもいいですが、この学部で学ぶ人には、単なる技術者ではなく、企業や自治体の経営や運営が科学的に診断できる“組織のお医者さん”になってもらいたいんです。だから経営にも興味を持ってほしいし、そのために企業と連携するカリキュラムをたくさん組んでいます。分析の技術で経営を変えていきたいと思える人材を育てようと思っています。

小川: プログラミングの授業は後期から始まるので、今から楽しみにしているんですけど、それだけで完結したらだめなんですね。

笹嶋: 得意なこと、好きなことは伸ばしたうえで、企業や社会を自分たちで変えていく意識を持ってほしいですね。企業側もそういう人を求めています。“先端IT人材”が必要な時代なんです。

小川: 企業の人と接触する機会が多いのはいいですね。世界が広がるような気がします。

笹嶋: 後期からは企業や自治体の人も講義に来てくれます。理論と実践の両方を柱にした、ここでしか受けられない授業を用意していますから期待してください。来年には新しい教育研究棟も完成しますし、とにかくチャンスはいっぱいあります。まずはシュートを打ちまくってください。10本に1本でも入れば上出来。パスはいくらでも出しますから。

小川: 興味を持ったら、なんでも挑戦してみるようにします。おもしろいことにいろいろ出会えそうな気がしてきました。

笹嶋: 早くもインターンシップを受け入れたいと言ってくれる企業もあります。それだけ期待されているんです。

小川: 期待されるのはうれしいです。

笹嶋: 教員をどんどん使ってもらったらいいんですよ。ここで最新のデータサイエンスを学んで、それぞれが得意な分野を持つデータサイエンティストになってくれたら、何よりうれしいです。

小川: 体育会のバスケットボール部に入部して部活も楽しんでいますし、アルバイトも始めました。ここからが大学生活の本番。社会情報科学を本格的に勉強していくのが楽しみです。

 

 

COPYRIGHT © UNIVERSITY OF HYOGO. ALL RIGHTS RESERVED.