本学と太子町は、各分野で協力し、地域の発展と人材の育成に寄与することを目的として、包括連携協定を締結することとなり、3月24日(火)、太子町役場(兵庫県揖保郡太子町)において包括連携協定締結式が行われました。

本学と太子町はこれまでにも交流があり、2025年5月から環境人間学部社会デザイン系2年生の学生たちが「環境人間学演習Ⅰ(フィールドワーク)」(担当教員:杉山武志教授、太田尚孝教授)において、太子町との連携の下、同町の「JR網干駅周辺活性化策」について現地調査や町職員へのヒアリングを実施して導き出した成果に加え、町北部にある太子町総合公園の利活用を含め、今後のまちづくりと観光施策の方向性について幅広く提言を行いました。これが契機となり、杉山教授がセンター長を務めている本学社会価値創造機構地域創造センターを窓口として意見交換を重ね、太子町から包括連携協定の締結意向が示されたことから、協定を締結することとなりました。

締結式では、はじめに沖汐守彦太子町長が挨拶されました。沖汐町長は、「私は太子町にゆかりのある聖徳太子の没後1400年にあたる2022年の11月に町長に就任した。ちょうどその翌月の12月に、聖徳太子没後1400年の大きな節目を記念した行事が、法隆寺と斑鳩寺と太子町の連携で行われた。その式典に参加した際に、『私が町長になったことの意義は、次の1500年につなぐための基礎づくりをすることだ』と思い、2年かけて町の行財政改革に取り組んだ。3年目の昨年は、その他の懸案事項を包括的に取り組み、一定の方向性を明らかにできたのではないかと思っている。そして、4年目の今、これからどうするかについて考えていた際に、杉山教授が学生と一緒に太子町に来られてフィールドワークを実施され、JR網干駅前の賑わいづくりや地域課題になっている観光について指導・提言をいただいたことから、杉山教授にこれからもさまざまな形でご指導いただけないかとお願いしたところ、連携協定を締結することとなり、今日の日を迎えた。太子町の次のステップアップのためのご指導・ご助言をいただきたい」と話されました。

続いて、本学の髙坂誠学長が挨拶し、「太子町にはすでに『ファミリー層に選ばれやすい住みやすさ』『生活環境の充実』などの優れている点がいろいろある中で、大学が太子町にご協力できることは何かを考えていた。今後、太子町が自立性を高め、働く場所を確保し、収益を上げること。あるいは、学生による地域参画の促進や、町の生活課題の可視化、SNSを活用してのブランド向上に貢献できるのではないかと考えている。一方で、大学という場では、4年間かけて学生を育てているように、成果を出すのには一定の時間がかかるなどの課題があるが、本事業を通じて、太子町が住みやすさに加え、課題解決力を持つ自治体となれるよう、大学として少しでも貢献できればと思っている」と述べました。

このたびの包括連携協定の締結により、人的・知的資源等の交流や、町と大学の協働による調査研究の実施、町または大学が主催する事業等に対する相互の協力・支援、地域課題解決に向けた取組、その他両者が協議して必要と認める事項等を進めていくこととしています。具体的には、杉山教授と太田教授のゼミによるまちづくり・都市計画の策定に向けた調査・提言や農地・空き家活用に関する政策提言の実施をはじめ、国際商経学部の伊藤克広教授のゼミによる地域スポーツ活動や部活動への指導者・学生の派遣、また、全学としては各種審議会への教員・学生の委員就任、町が後援する「はりまオープンファクトリー事業」運営への学生参加、町の住民の方々を対象とした防災講演会や高齢者大学への講師派遣などに取り組むこととしています。
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