記事検索

  • 学部・組織・所属

  • 記事のテーマ

理学研究科 小簑剛准教授が「第43回村尾育英会学術奨励賞」を受賞しました

このたび、理学研究科の小簑剛准教授が一般財団法人村尾育英会(神戸市中央区)の「第43回村尾育英会学術奨励賞」を受賞し、3月7日(土)にホテルオークラ神戸で贈呈式が行われました。

 

「村尾育英会学術賞・学術奨励賞」は、一般財団法人村尾育英会により1983年に創設された賞で、おおむね45歳までの若手研究者による人文・社会・自然科学分野に関する「神戸ないし兵庫にゆかりのある研究」または「兵庫県内の研究機関に所属する研究者の研究」を対象に、その業績が各界の発展に寄与することが顕著なものに贈呈されています。
ナノフォトニクス、プラズモニクスを専門とし、主に「光による半導体の機能制御」に関する研究を行っている小簔准教授は、このたび、「伝搬型プラズモンの局在化が拓く新奇光物性」をテーマとする研究により、将来的にテレビやパソコン、スマートフォンの画面などに使われる発光デバイス等の駆動効率の向上に資する学術的基盤を築いたと評価され、このたびの受賞に至りました。

※表面プラズモン…金属中の自由電子の集団振動のこと。表面プラズモンには伝搬型と局在型がある。

目指す物性発現:マイクロ共振器を利用した発光量子収率の向上

 

このたびの受賞を受けて、小簑准教授からコメントをいただきました。

 

村尾育英会学術賞は、「神戸ないし兵庫にゆかりのある研究」または「兵庫県内の研究機関に所属する研究者の研究」を顕彰するものです。本年度、その奨励賞に私の「伝搬型プラズモンの局在化が拓く新奇光物性」に関する研究を選出していただきました。
この研究は、金属に閉じ込められている「プラズモン」と呼ばれる「光の兄弟」に関するものです。プラズモンのエネルギーを、別のエネルギーとして金属から取り出すことを目指しています。とりわけ、金属の近くに半導体を置いて、金属から取り出したエネルギーを、半導体の光や電気・電子の機能に利用したいと考えています。私は、この研究を虚学的側面から眺めていますが、将来的には実学的な展開も見込まれます。例えば、発光デバイス、太陽電池、光センサー、光触媒などの効率的な駆動や、関連する新技術の開発です。今回の受賞は、本研究に関して、特に発光デバイスの観点から学術的な基盤を築いたことを評価していただきました。
私は、8年前に兵庫県立大学に赴任し、その際に、研究内容を上に述べたテーマに一新して独自性を育んできました。この3年ほどでようやく結実の兆しが見えてきましたので、これを足掛かりに、学術の蘊奥(うんおう)を攻究するとともに、兵庫県の産業への貢献を模索しているところです。研究のコンセプトを評価していただけたことは、大いにその励みになります。
末筆ながら、今回の受賞は、研究をともにする学生諸子の努力、共同利用施設の方々からのご指南、過去にお世話になりました先生方からのご指導、大学の部局経営部の皆様からの事務的なご助力あればこその結果です。皆様方からの有形無形のお力添えに、感謝しております。

関連リンク

理学研究科

 

2023年5月に小簑准教授がラジオ関西番組に出演して、今回の受賞対象となったプラズモンをはじめ、研究対象である半導体や自身の研究内容について紹介した際の記事を、下記のリンク先からご覧になれます。
ケンダイツウシン「『光による半導体の機能制御』理学研究科 小簑剛准教授」

 

COPYRIGHT © UNIVERSITY OF HYOGO. ALL RIGHTS RESERVED.