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県大生考案「ナッツトッピングアイス」が有馬芳香堂のキッチンカーで販売されました

 

プロジェクトゼミで考案したアイデアが実現! リピーターが続出するほどの大好評!

 

国際商経学部2年生のプロジェクト・ゼミナール(落合ゼミ・黒川ゼミ・中村ゼミ)では、神戸の老舗ナッツメーカー有馬芳香堂から、若年層を顧客として取り込めていないという課題をもらい、その課題に対する解決策として商品企画やPR方法を考えてきました。

最終プレゼンの様子(2021年7月)は こちら

最終プレゼンの後、有馬芳香堂内にて検討を行っていただきました。その結果、学生から提案のあった「低糖質アイスクリーム×ナッツ」のアイデアをもとに、「ナッツトッピングアイスをキッチンカーで販売」という企画の実現化に取り組むことが決まりました。

アイス×ナッツを提案したチームの声

 

 ― どのような思いでこの企画を考えましたか?

 

有馬芳香堂の100周年記念商品として、従来のお客様に感謝をお伝えするとともに、これからの100年をつくるために、この企画で顧客の増大に繋げたいと考えました。現状として世間一般の有馬芳香堂に対する認知度が低く、中でも若者の認知度が低いと考えたので、子供から大人まで幅広い世代に人気のあるアイスクリームを使って大手メーカーにはない優位性・独自性のある商品を作り、会社名や商品の知名度を上げたいと考えました。

 

 ― どういう点が売りですか?

 

健康に良いとされているナッツに低糖質のアイスを合わせることで、健康に配慮した商品となっている点と、キッチンカーで商品を販売できるという点です。まず、ナッツに低糖質のアイスを組み合わせることで、健康意識の高い人や病気などで糖質を抑える必要がある人も気にせずにナッツアイスを食べることが出来ます。さらに、ナッツアイスは販売するための必要設備が少なくキッチンカーでの販売ができ、様々な場所で多くの方に手軽に歩きながら食べていただける商品になると考えました。

 

ナッツトッピングアイス実現に向けての試行錯誤

 

有馬芳香堂はこれまでナッツが主役の商品開発に取り組んできました。ところが、プロジェクトゼミでの学生達との対話やプレゼンから、ナッツを主役ではなく脇役として売り出し、まずはナッツの良さに気付いてもらうことが、若年層のファン獲得につながるのではないかと考えました。

キッチンカーでの販売に向けて、社内で様々なレシピを試行錯誤され、ついにナッツトッピングアイスが完成しました。脇役とはいえ、ふんだんにナッツを使うことで、他にはないナッツトッピングアイスとなりました。また、ナッツ自体の素材にこだわりをもっていることから、はじめは無塩ナッツを使うことを考えていたそうですが、ナッツの塩気とアイスの甘みがマッチすることに気付き、うす塩味の「油で揚げないハイクオリティーナッツ」を使うことにしました。

ブルメール舞多聞ならびに関西スーパー舞多聞店のご賛同を得て、2021年10月30日にキッチンカーでナッツトッピングアイスを販売するに至りました。

 

ナッツトッピングアイスをキッチンカーで販売

当日の天気は晴れ。午前中は少し肌寒い気温でした。10時からの販売予定でしたが、準備をしている段階から周りの人々の興味を引き、予定より少し早く販売を開始しました。

家族連れや小学生など、たくさんの方が足を止め、ナッツトッピングアイスを購入していただきました。中には、「美味しかったから、また買いに来た!」というように、リピーターの方も続出しました。

【毎日放送の取材も受けました】

 

ナッツトッピングアイスの販売が実現し、考案したチームの学生の一人は、「有馬芳香堂の現状やナッツの特徴を考え、試行錯誤しながらこの企画を提案したので、企画が実現してとても嬉しく感じると同時に、達成感を感じています」とコメントしました。また、有馬芳香堂との取り組みを通じて、まだまだ知らない魅力的な中小企業が多く存在することに気付かされた学生もいました。さらに、学生本人だけではなく母も有馬芳香堂のナッツがとても好きになり、家に常にあるという学生もいるようです。

1年間を振り返って

 

有馬芳香堂からのコメント

 

今回、学生ならではの発想で様々な商品や企画のアイデアをいただいたことに改めて感謝を申し上げます。当社としても初めての取組みで、学生たちには本当に沢山の知見や刺激を頂きました。また、若年層に対してもナッツの魅力をまだまだ広げていける!という勇気も頂きました。今回は1アイデアしか具現化できませんでしたが、頂いたアイデアを元に100年の節目に現状を打破して新しい有馬芳香堂を作っていけたらと思っています。

担当教員の落合夏海講師は、以下のように1年間の取り組みを振り返りました。

「1年間を通して学生の質問などに丁寧に答えてくださり、時には具体的な作業工程へのアドバイスや試作材料まで準備いただくなど、常に真摯に対応いただいた有馬芳香堂の皆様に、この場をお借りして感謝いたします。

今回、有馬芳香堂の企業課題に取り組んだことによって、学生達にとっては兵庫県内でこんなにも真面目に良い商品を製造している中小企業があるんだということを知るきっかけになったと思います。

また、1回生後期という早い段階から企業が実際に抱える課題の解決に取り組んだことは、現実の企業課題を考える際には教室内で考え得る条件に留まらず、様々な制約がある中で最適な解を導き出す必要があることを知るよい経験になったのではないでしょうか。今回学生が提案したキッチンカーイベントにおいても、学生の企画が100%採用されたわけではありませんが、そういった点も含めて学生にとっての良い学びとなっていればと願っています。このプロジェクトゼミの経験を通して、以前よりもリアリティをもちながら現実の課題に興味をもって、今後の大学での勉強に取り組んでくれることを期待しています。」

1年間にわたり、有馬芳香堂の皆様には、何度も学生たちとディスカッションしていただき、また学生のアイデアを具現化していただき大変感謝いたします。さらに、キッチンカーでの販売企画の実現に当たり、ブルメール舞多聞店と関西スーパー舞多聞店の皆様にはご賛同・ご協力をいただき、誠にありがとうございました。

 

関連リンク

国際商経学部

有馬芳香堂

MBS毎日放送「よんちゃんTV」→ 取材分の番組が放送されます。

 

 

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