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県大STORY_2019/経済学と経営学。まずはどっちも。/福味敦准教授×佐武彩香さん

国際商経学部 福味 敦 准教授(左)、佐武 彩香さん(右)

基礎ゼミで楽しく学びの準備

福味: 大学での生活にはそろそろ慣れましたか。

佐武: 一人暮らしをしているのですが、入学式までは誰も知っている人がいなくてホームシックにかかりました。でも、入学したらすぐに友だちができて、急に忙しくもなって、寂しいなんて思う暇もなくなりました。今は毎日がすごく楽しいです。

福味: それは良かったです。国際商経学部では1年次前期に「基礎ゼミ」というゼミに所属します。佐武さんのゼミの担当がぼくという出会いでした。ゼミといっても専門的なことを勉強するのではなく、これから学ぶことの準備をするグループという感じですね。

佐武: 基礎ゼミは自動的に決まっているから、高校までのクラスみたいなものですよね。全部で28名いますけど、すぐに仲良くなれました。

福味: ぼくが担当するのは3回だけで、あとはほかのゼミとの合同で、パソコンの使い方や新聞の読み方、ロジカルシンキングなど、大学での学びの入口のような授業をします。外部からも講師を招いて、アカデミックスキルを磨いてもらいます。

佐武: 先生の最初の授業は、インドの話ばかりでしたね(笑)。

福味: 専門は開発経済学で、フィールドがインドなので、どうしてもインドの話になってしまうんです。

佐武: インドクイズもすごく楽しかった。いちばんおもしろかったのは、先生が大学生の時にはじめてインドに行った話です。

福味: 友だちとバックパッカーでインドに出かけて、苦労しました。たくさんのトラブルに遭って、泣いて帰ってきたんです。

佐武: そうでしたね。なのに、なんでインドの経済を研究しているんですか。

福味: よくある話ですが、インドにはまったんでしょうね。大学院生の時は経済学を勉強しながら旅行に行くぐらいだったのですが、大学院を出てからは、理論だけじゃなく現実も知らないと研究できないと思って、実際に住んでみたりしました。大学の教員になってからは年に2〜3回は行っていますし、去年は5回行きました。

佐武: 私は海外に行ったことがなく、いつか行ってみたいのですが、先生はインドのどんなところに魅力を感じたのですか。

福味: 途上国として非常におもしろくて、研究のネタもたくさんあるからでしょうか。あとはすごく「自由」。日本にいると息苦しいルールがありますが、インドではみんなそんなことお構いなしに生きているところが好きなんだと思います。

佐武: 経済学っていうと、銀行員になるというイメージだったんですけど、先生の話を聞いて海外の経済もおもしろいと思いました。

 

入学後のコース選択が魅力

福味: 後期からのプロジェクトゼミでは、ゼミ単位での活動が本格的に始まります。ぼくもマクロ経済学入門の講義をします。この学部は経済学と経営学の基礎を学んでからコースを選べるので、まずは両方のおもしろいところを見つけてもらえれば。

佐武: そこが魅力ですよね。私は高校の時、経済と経営どちらにも興味があって。ここなら両方勉強してから決められる!って思って受験したんです。今は経営学コースに傾いているんですけど。

福味: そうなんですか。経済学コースもおもしろいですよ。ただ、経営学コースに進んでも、経済学の知識は生きると思います。

佐武: どっちのコースにしようか迷っている友だちは多いです。決めていたけど、やっぱりこっちもいいかなと思い始めたとか。私ももうちょっと考えてから決めます。

 

国際プログラムにも挑戦を

福味: ぼくはこれまで経済学部の学生しか見てきませんでしたが、この学部では経営学に関心が強い人もいます。教える側としてもおもしろいなと感じています。「国際」という点では、グローバルビジネスコースの英語授業も受講できるし、国際プログラムも充実しているので、ぜひ挑戦してみてください。

佐武: グローバルってこれからのキーワードですよね。だから国際商経学部って私には理想の学部だったんです。外国人の先生が担当する英語の授業は、最初はなかなか聞き取れなかったのですが、だんだん慣れてきました。なかにはすごく発音のきれいな子がいて、びっくりすることも。それも刺激になっています。留学にも行ってみたいですし、副専攻の「グローバルリーダー教育プログラム」にも興味があります。

福味: 9月からはグローバルビジネスコースに外国人留学生も来ます。彼らと友だちになるのも楽しいと思いますよ。

佐武: そうですよね。海外にも行ってみたいし、留学もしてみたい。いろいろ挑戦したいです。入学前は地域活性化に携わる仕事がしたいと思っていたんですけど、ここに来ていろんな授業を受けたり、いろんな先生の話を聞いたりするうち、将来の道はいろいろあるなあと思うようになりました。サークルにも入ったので毎日がすごく楽しいですし、視野がどんどん広がっています。

福味: まだまだいろんなことをやってみてください。

佐武: フットサルのサークルに入って、そこでも先輩や友だちがたくさんできました。みんなで遊びに行ったりするのも楽しくて。高校の時に想像していたよりもさらに充実した毎日を過ごしています。

福味: 楽しみつつ勉強もして、外の世界にも足を踏み出してください。教職員みんなでサポートします。

 

 

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