矢嶋准教授(ラジオ関西にて)
本学ではラジオ関西との共同企画で、教員が取り組む先進的・特徴的な活動を広くPRするために、毎月1回本学の教員が、ラジオ関西番組「PUSH!」にてパーソナリティと対談形式で紹介しています。
8月3日(火曜日)放送の「PUSH!」「こちら兵庫県立大学です!」に登場するのは、社会科学研究科 矢嶋聡准教授です。
今回のテーマは「中小企業診断士養成課程のご紹介」。
矢嶋准教授の専門は、中小企業政策、中小企業経営革新です。
本学の社会科学研究科 経営専門職専攻には、国公立大学で唯一の中小企業診断士養成課程があり、矢嶋准教授は国家資格取得を目指す社会人学生に講義を行っています。
中小企業診断士とは、中小企業の経営面についての相談に乗ったり、それぞれが抱える問題点を分析して課題解決の手助けをしたりする、経営コンサルタントの国家資格です。
分かりやすく例えると、企業の「お医者さん」。企業によって抱える問題は千差万別であり、幅広い知識と、相手の立場に立って一緒に問題を乗り越えることのできるハートフルな人材が求められるそうです。
2016年の統計では、国内企業数の99.7%を占める中小企業360万社弱に対して中小企業診断士の登録者数は約27,000人となっています。複雑多様化する社会において中小企業診断士へのニーズは高まってはいるものの、診断士不足が続いていると言われています。新型コロナ感染症拡大により影響を受けた企業の建て直しやポストコロナ時代の事業計画づくりにも、活躍が期待されています。
また、中小企業診断士を目指す多くの人に社会人経験があることについて、仕事をする中で問題に直面した経験があり、「どう対処するのが最善の方法なのか?」という問題意識が根底にあるからでは、とのこと。
矢嶋准教授も中小企業支援機関で経営指導員として勤務していた経験があり、その時に感じた自身のスキル・経験不足を補いたいという思いが現在の道に進むきっかけとなったそうです。
中小企業診断士は、企業の将来に関わることのできる仕事であり、数多くある選択肢の中から、いかに魅力的な提案ができるかが面白みの一つとのこと。それだけに、知識・経験・冷静な判断力に加え、社長や従業員へ向き合う心が何よりも重視されるそうです。
「社長や従業員に慕われ、『あなたにお願いしたい』と言われる中小企業診断士になってほしい」という矢嶋准教授の言葉に、資格取得に向けて学ぶ学生たちとの、充実した大学生活が目に浮かぶようでした。
COPYRIGHT © UNIVERSITY OF HYOGO. ALL RIGHTS RESERVED.