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環境人間学部 環境デザイン系「卒業設計展――未来へ繋ぐ建築」を開催しました

2月18日(土)から23日(木・祝)(2月20日(月)は除く)の5日間にわたって、姫路文学館で環境人間学部環境デザイン系「卒業設計展――未来へ繋ぐ建築」が開催されました。

 

本展は、一昨年までは毎年本学の姫路環境人間キャンパス内の講堂を会場として行われてきましたが、2021年の姫路文学館会館30周年に際して、環境人間学部の学生有志が周辺敷地を含む同館の模型を制作する機会をきっかけに、昨年から、世界的建築家である安藤忠雄氏が設計された同館において、開催させていただけるようになりました。今年は、作品に込めた想いを「学生たちのことば」で伝えるものとして、姫路文学館「KOTOBAまつり」との連携企画にもなっています。

 

卒業設計とは、大学における一般的な卒業論文にあたるもので、大学における学習の最終成果として設計される建築案であることから、環境人間学部の環境デザイン系に所属する学生については、卒業設計か卒業論文のいずれかを選択することが可能です。卒業設計では、建築の用途、敷地、規模、構造、デザインなどを全て学生自ら設定し、自らの問題意識(テーマ)に対する建築的提案を行うこととしています。本展では、社会や地域に対する学生からのメッセージが込められた「未来へ繋ぐ建築」として、以下の7点の卒業設計作品が展示されました。

 

令和4年度卒業設計作品

棚田のうえで-島の魅力に気づき、受け継ぐ拠点-

 

地域の中で自分と向き合う-ライフワークの場所の提案と地域活性化計画-

 

わくわくひらりのびのびちゃぷん~子どもと高齢者の居場所になる施設~

 

地域に生きる学び舎~学校建築の解体と地域コミュニティの再編成~

 

犬との時間、犬との空間。~動物との共生を問う小学校~

 

太子町龍田小学校前における幼老複合施設の提案

 

大地への帰化-自然有機還元による循環型葬祭場-

 

会場内では、作品を制作した学生が来場者に作品紹介をする場面もありました。

 

また、会場には、環境人間学部環境デザイン系の2、3年生が制作した、建築デザイン演習Ⅰ~Ⅷの授業の優秀作品も展示されました。

 

建築デザイン演習Ⅰ~Ⅵでは、事務所ビルや集合住宅など、課題となる建物が具体的に指定されており、全員が同じ課題に挑みます。しかし、できあがる作品は実に多様で、その建物にどのような効果を持たせたいか、どのような場所にしていきたいかなど、デザインをする人の想いがまっすぐに反映されています。

 

建築デザイン演習Ⅰ:アトリエのある木造住宅

建築デザイン演習Ⅱ:公民館、福祉施設

建築デザイン演習Ⅲ:美術館

建築デザイン演習Ⅳ:複合型事務所ビル

建築デザイン演習Ⅴ:こども園

建築デザイン演習Ⅵ:集合住宅

 

 

一方、建築デザイン演習Ⅶ・Ⅷでは、4つのテーマから1つを選択して課題に取り組みます。建築デザイン演習Ⅰ~Ⅵと比べて、テーマも抽象的になり、課題の難易度も高くなりますが、総合的な建築デザイン能力を培うことができる貴重な機会となっています。選択テーマには、世界的にも大きな注目を集めているSDGsへの貢献なども含まれており、作品を紹介する学生たちからは、デザインに関する知識だけでなく、時代の流れや社会の変化に対する高い意識があることがうかがえました。

 

建築デザイン演習Ⅶ・Ⅷ:

現代社会に向き合う建築の提案

建築計画の「あたりまえ」を再考する

建築コンバージョンの提案

SDGsに貢献する建築の提案

以上、4項目の中からテーマ選択

 

 

会期中は、多くの市民の方にご来場いただき、作品や言葉を通じて、それぞれの学生の想いをお伝えすることのできる機会となりました。

ご来場いただいた皆様ありがとうございました。

 

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