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大学ブランド日本酒「う米ぜ!」ができるまで(後編)

前編はコチラ

 

前編では、大学ブランド日本酒「う米ぜ!」プロジェクトが始まった経緯についてご紹介しました。

後編では、実際に学生が取り組む様子についてご紹介します。

 

「う米ぜ!2021」プロジェクトは2020年5月に始動しました。翌年の販売へ向け、約1年をかけて製造します。

 

5月 酒造の見学

環境人間学部の特別フィールドワーク「農で食育を考える」を履修する学生が、明石市にある茨木酒造を訪ねました。

杜氏(とうじ:日本酒の醸造を行う職人の呼称)から酒造の工程を学び、蒸し器やタンクなどを見学しました。

苗代(なわしろ:苗を育てるための田)には、「う米ぜ!」に使用する五百石米の苗がいきいきと育っていました。

見慣れない道具に学生も興味津々 ※写真は2019年6月のものです

 

6月 田植え

大切に育てられた苗を受け取り、1束ずつ手で水田に植えました。手植えは昔ながらの技法で、機械を一切使わずに素手で作業します。ぬかるみに足をとられながらも、苗が直線上に等間隔で並ぶよう丁寧に植えました。

なお、2020年はコロナウイルスの影響により、学生の代わりに教員が田植えを行いました。学生は田植えを体験できませんでしたが、その様子を撮影したビデオを観賞し、田植えのイメージを膨らませました。

ぬかるみを歩くだけでも一苦労  ※写真は2015年6月のものです

 

7月 草刈り

猛暑の中、汗だくになりながら鎌を使って雑草を刈りました。稲よりはるか高く成長している雑草もあり、その生命力に驚きました。

マスクを着けながら作業したため、こまめに水分補給を行うなど、体調管理には細心の注意を払いました。

たった1ヵ月で苗はここまで成長した

 

9月 稲刈り

田んぼ一面に、大きく育った稲穂が頭を垂れていました。中腰の姿勢になり、地面から10cm程のところで鎌を使って稲を刈りました。はじめは時間がかかりましたが、段々とコツを掴み、素早く刈れるようになりました。

甘くて香ばしい稲穂の香りは、マスク越しにも感じることが出来ました。

鎌の扱いも少しずつ慣れてきた

 

12月 商品デザイン

酒瓶と箱のデザインについて話し合いました。デザインは毎年学生が考えており、「う米ぜ!2021」も素敵なデザインに仕上がる予定です。

なお、2018年以降のラベルに書かれた「う米ぜ!」という文字は、太田学長が揮毫しました。

「う米ぜ!2020」のデザイン。稲穂のイラストも学生が描いた

 

1月 仕込み

収穫した約400kgの酒米を、巨大な蒸し器を使って蒸しました。その後は、蒸米に麹菌を振りかけ、発酵タンクへ投入しました。

いずれの工程もかなりの体力を必要としましたが、学生は楽しそうに作業していました。

約30℃の麹室で蒸米に麹菌を振りかける

 

3月 搾り

発酵タンクで発酵が進んだ米は、醪(もろみ)と呼ばれる液体になっていました。この醪を濾して、にごり酒と酒粕に分ける搾り作業を行いました。

にごり酒はさらに濾過して清酒にしたあと、専用の機械で瓶に詰めました。

2021年の搾り作業は今後行う予定です。

布を使ってにごり酒と酒粕に分ける ※写真は2020年3月のものです

 

4月 販売

約1年をかけて製造した「う米ぜ!」は、大学生協にて販売します。搾りの過程で生じた酒粕も、塩飴として販売します。

コロナウイルスの影響により「う米ぜ!2021」の販売時期は未定ですが、楽しみにお待ちください!

 

「う米ぜ!2020」好評発売中!

2019年5月から製造に取り組んだ日本酒は「う米ぜ!2020」として、2020年10月より本学各キャンパスの大学生協にて販売しています。

兵庫県の大自然の下で育った豊かな味わいをお楽しみください。

・「う米ぜ!2020」720mL・・・1,650円

・「う米ぜ!2020」300mL・・・825円

・「う米ぜ!の酒粕塩飴」・・・250円  ※いずれも税込価格

 

「螢雪時代」にも取り上げられました!

2020年12月14日(月曜日)に発売された「2021 螢雪時代 1月号」(旺文社発行)にて、「う米ぜ!」の取り組みが紹介されました。159ページに記事が掲載されていますので、こちらもぜひご覧ください。

 

 

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