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ラジオ関西に出演! 情報科学研究科 五十部孝典准教授

(左から) 林編集長、五十部准教授、山崎さん

 

本学ではラジオ関西との共同企画で、教員が取り組む先進的・特徴的な活動を広くPRするために、毎月1回本学の教員が、ラジオ関西番組「PUSH!」にてパーソナリティと対談形式で紹介しています。

 

6月1日(火曜日)放送の「PUSH!」「こちら兵庫県立大学です!」に登場するのは、情報科学研究科 五十部孝典准教授です。

テーマは「あなたの情報を守る暗号技術と暗号解読」。

五十部准教授の専門は、情報セキュリティ・情報通信・暗号です。

 

暗号といえば、戦争映画やスパイ小説に出てくるイメージですが、いまでは私たちの日常生活のあらゆる場面で使われている重要な技術です。

 

例えば、LINEなどのメッセージアプリやネットショッピング、ICOCAやSuicaなどのICカードでは、暗号技術によってプライバシーや個人情報、資産が守られています。

 

五十部准教授の暗号との出会いは、大学生の時に進路を選択する際、純粋な好奇心から暗号の研究に興味を持ち、研究室を選んだことがきっかけとのこと。暗号とは基本的に数学でできており、安全性を数学で証明できることが楽しく、とても面白いと感じたそうです。

 

日常的に使われている暗号アルゴリズム(どうやって暗号化するか)は世の中に公表されており、世界中の暗号研究者からの評価を受けることで安全性を担保しています。つまり、世界中の研究者が解読に挑戦しても解かれない暗号が、安全な暗号として世の中で広く使われていくことになります。

安全な暗号とは、例えばスーパーコンピュータ「富岳」を使って、地球が誕生してから現在までの45憶年間ずっと計算し続けても、解読することができないものなのです。

 

五十部准教授は、暗号そのものの解読や設計だけではなく、暗号を用いたシステム全体のセキュリティの研究も行っています。皆さんが普段親しんでいるLINEの脆弱性を見つけ、それが認定されたこともあります。

今後は、5Gの上を行く6G通信の安全性を保障するための、超高速・低遅延な暗号アルゴリズムの開発を目指していくとのこと。

情報化社会をしっかりと支える暗号技術。難しそうで少し怖そうな暗号の世界について、非常に分かりやすくお話いただきました。

 

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