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人と人がつなぐ学生支援  コロナ禍で経済的に厳しい学生向け・食料品支援プロジェクト

4月26日、神戸研究学園都市 大学共同利用施設 UNITY(ユニティ)において、兵庫県立大学 東日本大震災復興支援サークルBridgeと、まちづくりスポット神戸の共催で、学園都市近隣で学ぶ経済的に厳しい状況にある大学生や留学生を対象に、協力団体から提供のあったレトルト食品や加工食品、日用品などの無料配布が行われました。

兵庫県立大学 東日本大震災復興支援サークルBridgeは、本学の神戸商科キャンパスの学生を中心に形成されたサークルで、東日本大震災の復興支援を中心に、様々なボランティア活動を実施したり、防災イベントに参加しています。

まちづくりスポット神戸は、地域のための活動をサポートする目的でBRANCH神戸学園都市に開設され、大和リース株式会社と認定NPO法人コミュニティ・サポートセンター神戸が協働で運営されています。

 

この食料品支援プロジェクトがユニティで初めて行われたのは昨年11月で、以降、毎月開催されています。配布される食料品は、主には加工食品、レトルト食品といった日持ちがするものが多いですが、開催時期によっては鏡餅といった季節感のあるものや、2kgのお米が参加者全員に配布されたこともあるそうです。

 

長引くコロナ禍で家族からの仕送りやアルバイトによる収入が減少し、生活や学びに影響を受けている学生は今も少なくありません。事前予約制で、定員100名の受付を行っていましたが、僅か3日で定員に達したそうです。

兵庫県立大学 東日本大震災復興支援サークルBridgeのメンバーとしてプロジェクトの運営に携わっている学生の一人も、他団体が実施する食料品支援プロジェクトに参加したことがあると言い、「一人暮らしをする中で、このような食料品の支援があると、ありがたいと思う。食費を浮かせることができる」と話していました。

 

 

 

会場では、参加者の学生を対象にアンケートを行っています。過去の開催時におけるアンケートの回答には、「食料品支援プロジェクトを通して、自身もボランティア活動をしてみたいと思った」という声があったそうです。「もらってばかり」ではなく、ボランティアの方に助けていただく側から、ボランティアとして困っている人を助ける側になって、何らかの形でお返しをしたいという気持ちを持っている学生がいることが、アンケートから見えてきたと話されていました。

食料品支援プロジェクトは、経済面での支援が必要な学生がまだまだ多く見受けられることから、当面の間は月1回のペースで続けられるそうです。

困っているときに手を差しのべてくれた人の心の温かさは、これから続く学業においても、大きな力となり、励みになるのではないでしょうか。

 

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