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減災復興政策研究科が兵庫県立長田高等学校と教育研究交流に関する協定を締結しました

3月8日(金)、神戸防災キャンパスにおいて、減災復興政策研究科と兵庫県立長田高等学校(神戸市長田区)との教育研究交流に関する協定締結式が行われました。

 

減災復興政策研究科と兵庫県立長田高等学校は、以前から交流があり、兵庫県立長田高等学校においてスーパーサイエンスハイスクール(SSH)事業の一環で行われている日台防災探究プログラムにおける台湾研修に参加する生徒を対象に、本研究科の永野康行研究科長と青田良介教授が研究指導を実施していたことや、人文・数理探究類型の1年生を対象に開講されている「探究入門」の授業において、永野研究科長が減災復興学に関する特別講義を実施するなどしていました。今後さらに教育及び学術研究の協力関係を推進し、教育研究交流を充実させることを目的に、このたび協定を締結することとなりました。

 

締結式の中で永野研究科長は、「締結前から貴校とは様々な取組を一緒にさせていただいていたので、ぜひどこかのタイミングで明文化・制度化した形にできればと考えていた」とし、「貴校の先生方や生徒のみなさんは、私たちが掲げている減災復興学に共感していただいている。その減災復興学に私たちは軸足を乗せて研究・教育に邁進しているところである。貴校の先生方や生徒のみなさんの探究活動並びに海外での研修における一助となれば幸いであるし、この制度化したものが双方にとってwin-winになる形で進めていければ、この協定は花開いていくのではないか。そういう意味ではまだつぼみなのかなと思われるが、より良い今後へとつながっていければと思っているのでよろしくお願いしたい」と挨拶しました。

 

兵庫県立長田高等学校の山根尚校長は「先日、大学院生と学生のみなさんに来ていただき、本校の生徒だけでなく、近隣の高校の生徒とともに減災復興学について学びをさせていただいた。本校の生徒にとって、他校の生徒との交流の機会になり、また、減災復興学というものに対しても興味が深まったことと思う」と挨拶の冒頭に述べられ、「2022年度に文部科学省からスーパーサイエンスハイスクールの指定を受け、事業を進めていくにあたっていくつか柱がある中で、減災・防災について学びを深めるといった項目があり、その一環で減災復興政策研究科の先生方にご指導いただいていた。全国でも防災・減災をテーマに掲げて探究活動をしている学校はあるが、そこに追いつけ追い越せということで、このたび本格的に連携させていただくことで、先生方にご指導いただきながら、本当にレベルの高い学びを確立していければと思っている」と話されました。

 

このたびの連携協定により、教育及び学術研究を推進する上で必要とする分野において、講義及び共同研究等の実施とこれに伴う学生、教員の交流、関心を有する分野における情報及び資料の交換等を行うこととしています。今後の展開について永野研究科長は、「来年度以降、減災復興学研究の発表の場のようなものを設けたいと考えている。長田高等学校の生徒のみなさんにも減災・防災に関する探究活動の成果の論文を投稿いただいて、発表していただき、私たちと交流する機会をつくることができればと思っている。生徒のみなさんにとっても自信になり、私たち大学院の教員や院生が発表することに感化されることもあるのではないかと期待している。また、私たちの発表に対しても、高校生の視点から意見や感想をいただくなど、ぜひとも闊達なやり取りをしたい」と話しています。

 

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