新入学生のみなさん、ご入学おめでとうございます。
4月4日(金)、神戸国際会館こくさいホールにおいて、令和7年度兵庫県立大学入学宣誓式を挙行しました。
今年は、学部生1,300名、大学院生503名(合計1,803名)が入学し、大学生活をスタートしました。
会場の収容人数と来場者の安全確保の観点から、保護者及び家族の入場については事前申込制とし、ホール3階に入場いただくとともに、隣接の待合室でモニター画面による同時中継を行いました。また、来場できなかった方々などに向けて、本学YouTubeチャンネルでLIVE配信を行いました。
式典の司会・進行は、国際商経学部2年生の小野絹花さんと、環境人間学部2年生の山田実冬さんが行いました。
左から山田実冬さん、小野絹花さん
髙坂誠学長は式辞で、新型コロナ禍の影響が残る中で大学受験に向けて真摯な努力を続けてきた新入学生に敬意と祝意を表した後、本学の概要を紹介し、「本学が位置する兵庫県は、北から但馬、丹波、播磨、摂津、淡路の旧五国から構成されており、地域により気候・風土が大きく異なることから、日本の縮図と言われています。新入生のみなさんは、この広い兵庫県内に点在する多様性に富んだ9つのキャンパスに分かれて勉学に励み、感性を磨き、誠実でたおやかな人間力を涵養することになります」などと述べました。
また、現代社会の動向と大学への影響について言及し、情報科学技術の急速な進展や、世界各地で激化する紛争、地球的規模で生物多様性の危機が叫ばれる、将来の予測が困難な時代にあると指摘し、「非暴力不服従運動でインドを独立に導いたマハトマ・ガンディー(Mohandas Karamchand Gandhi,1869-1948)が1930年に収監された際、弟子たちに送った『獄中からの手紙』に、『良いことはカタツムリのように進む(Good travels at a snail’s pace.)』という一節があります。待つこと、立ち止まること、遠回りすることがあっても、歩みをあきらめないことです」と新入学生を激励しました。
最後に、「大学はみなさんをひとりの大人として扱い、自分の行動に責任をもつことを求めます。社会の規範を守り、しっかりした自己管理のもとで、生きていくための輪郭を大学生活のなかで形づくってください。大学は多様な感性を持った他者と出会い、自己を相対化できる場所です。大学時代に得た友人は生涯の友になると言われています。互いに切磋琢磨できる多くの学友に出会ってください。20世紀を代表するドイツの劇作家ベルトルト・ブレヒト(Eugen Berthold Friedrich Brecht,1898-1956)は1920年9月15日の日記に、『私たちが作るのは商品ではない、贈り物だ』と書き留めています。みなさんは私たちが未来に届ける大切な贈り物です。ともに迷い、ともに苦しみ、喜びを分かち合い、恵まれた幸運にともに感謝しながら、混迷する世界に新たな価値と希望を生み出すために、手をたずさえて進んでいきましょう。Together, we can change the world for the better.」とメッセージを贈りました。
國井総一郎理事長、齋藤元彦兵庫県知事、浜田知昭兵庫県議会議長から祝辞をいただきました。
國井総一郎理事長による祝辞
齋藤元彦兵庫県知事による来賓祝辞
浜田知昭兵庫県議会議長による来賓祝辞
減災復興政策研究科の渡邊啓太さんと理学部の山本開智さんが新入学生代表宣誓を行い、「私達は、兵庫県立大学の学生として、学則を守り、社会の一員にふさわしい教養を身につけるとともに、学術の修得と研究に励むことを誓います」と宣誓文を読み上げました。
渡邊啓太さんによる大学院新入学生宣誓
山本開智さんによる学部新入学生宣誓
学歌斉唱では、工学部4年生の早﨑麻里子さんが高らかに学歌を歌い上げました。斉唱後には髙坂学長から早﨑さんに、感謝や友情という花言葉を持ち、女性の勇気と決断のある行動を称える日として制定された国際女性デーのシンボルとなっているミモザの花束が贈られました。
最後に、大学魅力紹介として本学の紹介動画を上映しました。
兵庫県下各地に広がる9つのキャンパスでは、新入学生のみなさんを迎え、4月7日から授業が始まっています。大学生活では、本学に入学してから挑戦してみたい、取り組んでみたいと、受験生の頃に思い描いていたことをぜひ実現していただければと思います。勉学や研究、海外留学、クラブ活動、地域貢献活動など、様々な経験をし、多くの出会いを通してさらなる成長を遂げ、将来の夢や目標を叶えてください。
みなさんの大学生活が充実したものとなるよう、教職員一同、応援しています。
COPYRIGHT © UNIVERSITY OF HYOGO. ALL RIGHTS RESERVED.