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「日頃お世話になっている方々への感謝の気持ちを込めて」欅まつり2025「Fun & Healthy ~みんなで健活~」開催

4月27日(日)、明石看護キャンパスにおいて、兵庫県立大学看護学部学生会(看護学部欅まつり実行委員会)主催「欅まつり2025」が開催されました。当日は天候に恵まれ、学生や教職員、卒業生など関係者をはじめ、小さなお子様連れのファミリーの方やご年配の方など、多くの地域の方々にもご来場いただき、約800名の方々にお越しいただきました。

 

欅まつりは看護学部の学部祭で、本学部の学生で構成される学生会が中心的役割を担い、教職員や同窓会、後援会などが協力する形で実施する大切なイベントの1つに位置づけられています。本学部の前身である兵庫県立看護大学開学当初から開催されてきた「CNAS祭」を、平成16年の兵庫県立大学看護学部設立を記念して、明石看護キャンパスのシンボルとなっている美しい欅並木にちなんで「欅まつり」として引継ぎ、以降、毎年開催されています。

欅まつりでは、学生会・ゼミ・クラブ・サークル・有志などが日頃の活動や学習の成果を発表するとともに、学生や教職員、卒業生にとっては地域の方々と交流できる機会でもあることから、「看護」や「健康」を身近に感じていただき、本学部を知っていただけるような看護学部らしい展示・イベント・模擬店を出展しています。

 

看護体験・展示コーナーの様子

血圧測定や体組成計を使用しての測定を体験「見て触れて!自分の健康をチェック!-学生会 体験学び舎」

 

がん予防のための運動やがんに関する情報等を提供「からだを動かしてがん予防!からだを知って自分に合った運動を-がん看護ゼミ」

 

救命処置の流れを体験「心肺蘇生法・AEDの体験-ライフサポートチーム部(LST)」
※ライフサポートチーム…明石看護キャンパスを中心に活動している学生団体で、地域の方々に心肺蘇生法やAEDなどの一次救命の大切さを伝える活動を実施。

 

「射的スタンプラリー -学生会」

 

パラリンピックの競技の1つであるボッチャの体験コーナー「障害者スポーツ体験-学生会」
※ボッチャ…ヨーロッパ発祥のスポーツで、重度脳性麻痺者もしくは同程度の四肢重度機能障害者のために考案された。ボールを投げたり転がしたりして、目標球にどれだけ近づけられるかを競う。

 

明石看護キャンパスに隣接する兵庫県立がんセンターや、明石市など地域の団体等にも「健康」や「体」にまつわるブースを出展いただきました。

 

都道府県がん診療連携拠点病院である兵庫県立がんセンターの専門スタッフの方々による出展「がんに関する情報提供とスキンケア・栄養管理に関するミニレクチャー」

 

身近な感染症について学ぶ「知っていますか?感染症の基本-あかし保健所保健予防課」

専用の塗料を汚れに見立てて手に塗り込み、その後石鹸で手を洗い、手洗い後に機械の中に手を入れてかざすことで、正しい手洗いができているかを確認することができる体験

 

お口の健康に関するクイズや体験を実施「クイズにチャレンジ!お口をきれいにできるかな?-明石市健康推進課」

 

里親や養子縁組制度に関する展示「あかし里親センター・里親制度紹介-あかし里親センター」

 

模擬店の様子

模擬店では、学生主体による飲食関係の出店をはじめ、大学教職員や後援会会員の方からなる兵庫県立大学明石後援会によるバザー、地域の団体の方々による手作り雑貨や焼き菓子等の販売が行われました。

 

今年は、ラオスの子どもたちの教育環境を改善することを目的とした活動を行っている学生国際協力団体「CHISE」が参加し、ラオスのクレープや雑貨の販売等をしました。

 

ステージの様子

講堂では、午後から地域の団体の方々や、明石看護キャンパスを中心に活動している軽音部によるステージと、学生会によるカラオケ大会が催されました。

 

軽音部(看護学部)によるライブ

 

リコーダーアンサンブル「しのごの」(公益社団法人家庭養護促進協会)によるリコーダー演奏

 

また、当日は明石看護キャンパス内にある、本学の附置研究所の地域ケア開発研究所も欅まつりに参加し、「日本における思春期及び若年性の梅毒の動向」に関するブースを出展したり、兵庫県看護協会東播支部との共催で、健康チェックや看護師の方に健康に関する相談をすることのできる「一般まちの保健室」を実施するなどしました。

 

全員が楽しんで『健活』できる場に

今年の欅まつりは「Fun & Healthy ~みんなで健活~」をテーマに行われました。テーマに込められた思いについて兵庫県立大学明石看護キャンパス欅まつり実行委員会委員長の藤川明衣さんと副委員長の石原早苗さんは「テーマにある『健活(けんかつ)』とは、『健康の維持増進を目的として日々に取り入れる活動』のことをいいます。『健康への取組をポジティブに行い、個人の健康や幸福につながることで相乗効果を生む』というビジョンが含まれています。昨年から新型コロナウイルス感染症による様々な制限が緩和され、人々のつながりの大切さが再認識されました。楽しく健活を行うことは、心身の健やかさにつながります。笑顔や会話を交えながら、来場者のみなさま、地域の方々、学生や教職員、全員が楽しんで健活できる場になってほしいという思いを込めました」と語ります。

 

また、藤川さんと石原さんは、今年の欅まつりの特徴について、看護体験・展示コーナーと模擬店の出店数が昨年に比べて増加した点を挙げます。このことは、今回、欅まつりを開催するにあたって力を入れたことにも通ずるといいます。「飲食エリアについては、カフェテリア1か所のみだったところを、2教室を加えて計3か所に増設しました。看護体験・展示コーナーについては、キャンパスの建物内全体を広く利用しました。出展いただいた各団体の方々には、様々な角度から健活にまつわる展示を企画していただきました。今回、来場者の方々には、飲食関係の出店が増えたことで、お昼時になっても様々な展示をお楽しみいただけたのではないかと思います。加えて、昨年開催時に来場者の方から『講堂やカフェテリアへの行き方が分からない』とのお声を多数いただいていたので、会場内の案内を増やして分かりやすくすることに力を入れました」と説明します。

欅まつり実行委員会のメンバーで打合せをしている様子

 

当日までの準備期間については「日頃から実習やボランティア活動でお世話になっている地域の方々へのお礼の気持ちを込めて準備を進めてきました。準備の過程では大変なことも多かったのですが、準備を通して地域の方や先生方と関わらせていただくことができ、とても良い経験をさせていただけたと思っています」と2人は振り返ります。
迎えた当日については「来場者のみなさんや運営スタッフに『楽しかった』と言ってもらい、『自分たちのやってきたことは無駄ではなかったんだ』と思えて、とても嬉しかったです。今回、欅まつりの実行委員会のスタッフとして運営に関わったことで、1つのイベントを運営するのに、こんなにもたくさんの方々が関わり、動いてくださっているのだということを知りました。試行錯誤でご迷惑をおかけしてばかりでしたが、協力していただいた学内・学外関係者のみなさま、指導していただいた先生方、たくさん頑張ってくれた運営スタッフ、楽しんでくださった来場者のみなさまに感謝の気持ちでいっぱいです」と話します。

 

最後に2人は来場者の方々に向けて、「コロナが落ち着いてきた今だからこそ、欅まつりの体験がこれからも自身の健康に関心を持ち続けていただくきっかけになっていれば嬉しいです。出店者のみなさんに楽しいイベントをたくさんご用意いただいたので、気軽に楽しく体験していただけたのではないかと思っています。ぜひ、来年もお越しください」と述べました。

 

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