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「皆が前向きになり、前に進めるようになるために」 欅まつり2023「ka・n・go-!」開催

5月14日(日)、明石看護キャンパスにおいて、兵庫県立大学看護学部学生会主催の「欅まつり2023」が開催されました。

明石後援会によるバザーと館内入口周辺の様子

 

欅まつりは、看護学部の学生で構成される学生会が中心的役割を担って行われる看護学部の学部祭です。昨年は、地域の方々にも来場いただけたものの、新型コロナウイルスの感染対策に留意し、飲食店ブースやフリーマーケットなどの出展制限を設けての開催でしたが、今年はコロナ禍以来4年ぶりに持ち込みの飲食物の販売が解禁となり、また、地域の関係機関や団体等の方々にも出展いただいての開催となり、当日は約600名の方々に来場いただき、キャンパス内は活気にあふれました。

 

体験コーナー・展示の様子

館内では、学生会・ゼミ・教職員有志・後援会等による「看護学部らしさ」を活かした体験コーナーや展示が行われました。

 

「障害者スポーツボッチャ体験」学生会

 

「ヒトの体とパソコンの部品を比べてみたよ!」看護生態学&総務課有志

 

「心肺蘇生法の体験・見学」ライフサポートチーム部

 

「持続可能なカラダづくり-体力測定から始めよう!」老人看護学

 

「体の学び舎、体験を通して学ぼう!!」学生会(学び舎)

 

コロナ禍前には毎年出展いただいていた兵庫県立がんセンターや明石市のあかし保健所をはじめ、地域の一般企業にも出展いただきました。

 

「あはきとてんじ」

あはき師(鍼灸按摩マッサージ)の方によるマッサージと点字を使ったオリジナル点字名刺づくり

 

「がんセンター ともタンコーナー」兵庫県立がんセンター看護部、リハビリテーション部

専門スタッフによるがん相談、運動と栄養に関する相談、がんの専門病院における役割や取組紹介

 

「UP DATE!エイズ・性感染症」あかし保健所 保健予防課感染症対策係

 

「健康づくりクイズとパネル展示」あかし保健所 健康推進課、あかし健康ソムリエ会

 

「初心者親子囲碁交流会」明石を囲碁のまちにしよう会

 

カフェテリアの様子

カフェテリアでは、地域ケア開発研究所の企画によるフェアトレード製品の販売や、地域の団体の方々による手作り小物や焼き菓子等の販売が行われました。

 

「フェアトレードで世界とつながろう!」地域ケア開発研究所 (国際看護)アジア女性自立プロジェクト

 

「ハンドメイドマルシェ」さくら工房&ふれあい作業所

 

「チョコレート菓子の販売」グッドフェローズ西明石

 

ステージの様子

講堂では、「王子太鼓 億計弘計」による和太鼓の演奏や、明石フィットネスクラブによるキッズダンスのステージ、スタジオグリタによる映画上映といった、お招きした地域団体によるステージが催されたほか、学生会によるカラオケ大会が行われました。

 

「欅まつり2023」を振り返って

今年の欅まつりは、「ka・n・go-!」をテーマに行われました。テーマに込めた想いについて学生会の2023年度欅まつり実行委員会委員長の天野桜良さんは、「『ka・n・go-!』というテーマは、昨年開催されたサッカーのFIFAワールドカップカタール2022の際に、日本中で流行した長友佑都選手の『ブラボー!』という言葉が由来となっています。長友選手は、日本チームが順調に勝ち進んでいたときはもちろんのこと、負けてしまったときにもこの言葉を発してチームメイトを元気づけていたことが、学生会の皆の印象に残っていました。新型コロナウイルス感染症対策が徐々に緩和されつつあるとはいえ、コロナ禍前の生活に完全に戻すにはまだまだ制限があり、時間がかかるのが現状です。制限が残る生活の中でも、皆が前向きになり、前に進めるようになるためには、長友選手の『ブラボー!』が必要であると考え、また、看護学部が主催している学部祭であることを考慮して、このテーマになりました」と話します。

前日準備の様子

 

欅まつりを通して来場者の方々に伝えたかったことについて、天野さんは3点を挙げました。「まず1つ目には、身体の仕組みや病気について知ってもらうことを通して、健康意識の向上や生活習慣の見直しなどの行動変容の促進を期待しました。人が生涯を通して、最期まで自分らしく過ごすには、日頃から健康を意識した行動をすることが大切です。また、看護師の資格を持つ先生や、保健師の資格を持つ保健所の方にも出展いただいたので、来場者には身体の仕組みや病気のことを知るだけでなく、持病や健康に関する悩み相談を行う良い機会となり、現状の改善に役立ててほしいと思っていました。2つ目には、明石のことを知る機会になって欲しいと考えていました。明石にキッズダンスや太鼓、囲碁教室があることや、障害者の方とお菓子を製作している企業があることなど、明石在住の方やそれ以外の方々にとって、明石の新たな魅力発見につながれば良いなと思います。3つ目には、『障がい』を身近に感じてほしいということがありました。視覚障害を持つあはき師によるマッサージ体験や障害者スポーツを行うことで、障がいを持つ人と交流したり、その存在を知ることを通して、普段の生活の中で少しでも『障がい』を視野に入れてくれれば良いなと思います」。

 

天野さんは開催までの日々を振り返り、「今年は、新型コロナウイルス感染対策による制限も緩和されつつあり、『徐々に本来の欅まつりに戻していこう』という学生の意向のもと、一般の企業様にもお声がけし、出店していただくことになりました。企業の方々に出店していただくのは実に4年ぶりで、企業の方々に出店いただいた経験のある先輩がおらず、分からないことだらけの中で準備を進めていたので、『無事に開催できるかな、この方法で正しいのかな』という不安ばかりでした」といいます。しかし、当日を迎え、キャンパス内が多くのお客様であふれている様子やクイズラリーの景品のお菓子をもらいに来る子どもたちの笑顔を見たり、カラオケ大会で盛り上がっている声が本部まで響いてきたりする中で、「今までの準備の過程で投げ出したくなることもありましたが、開催して本当に良かったと思い、やりがいを感じました」といいます。「当日は、トラブルが発生したところもありましたが、そのたびに学生会の皆が協力してくれたおかげで大きな事故もなく、無事に終えることができました。周りの方々の協力のもと、成功することができたのだと改めて感じ、感謝の気持ちでいっぱいです。さらに今回、欅まつりが、地域の方々がつながる良い機会になっているのだなと感じ、欅まつり開催の意義を理解することができました」と天野さんは仲間や協力者の方への感謝の言葉と気づきについて述べました。

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