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環境人間学部 竹内和雄教授が 「令和7年度『情報通信月間』総務大臣表彰」を受賞しました

このたび、環境人間学部の竹内和雄教授が総務省の「令和7年度『情報通信月間』総務大臣表彰」を受賞しました。

この表彰は、総務省及び情報通信月間推進協議会が、「電波の日」(2025年6月1日(日))と「情報通信月間」(2025年5月15日(木)から6月15日(日)まで)にあたり、電波利用または情報通信の発展に貢献した個人及び団体に対して行ったもので、6月2日(月)に東京都内で授与式が行われました。

竹内教授(博士(教育学))は生徒指導論を専門とし、子どものインターネット問題やいじめ、不登校、生徒会活動など、「困っている子ども」の対応方法に関する研究を重点的に行っています。公立中学校において20年間(途中、小学校兼務)、生徒指導主事等を担当した経験を有しており、寝屋川市教育委員会指導主事を経て、2012年4月に本学環境人間学部に准教授として就任し、現在に至ります。なお、2007年に読売教育賞優秀賞を、2012年に日本道徳性発達実践学会研究奨励賞を受賞し、2014年にはウィーン大学(オーストリア)客員研究員を務めています。

学内において教育・研究活動を推進する傍ら、各自治体の教育委員会との協働による教員研修の実施や生徒会支援をはじめ、IT業界との支援教材作成等や、総務省、内閣府、文部科学省で子どもとインターネット問題に関する委員を歴任、現在もこども家庭庁青少年インターネット環境の整備等に関する検討会委員等を務めるなど、学外においても活発に活動しています。また、近年は、インターネット依存で困っている子どもたちを対象とした「オフラインキャンプ」の開催や、教職員や保護者を対象とした講演を年間80回以上行うなど、子どもたちのインターネット問題に関する課題解決に向けた取組を精力的に行っています。加えて、著書等の執筆にも力を入れており、『こどもスマホルール 賢く使って、トラブル回避!』(時事通信社2022年)や、『10代と考える「スマホ」 ネット・ゲームとかしこくつきあう』(岩波書店2022年)などを発行するほか、2022年には文部科学省「生徒指導提要」(改訂版)の執筆に携わっています。

長年にわたり、青少年とインターネットの問題についての研究と実践に尽力するとともに、スマートフォン時代に対応した青少年のインターネット利用に関する連絡会の座長として、青少年のインターネット・リテラシーの向上に多大な貢献をしていると認められ、このたびの受賞となりました。

 

受賞を受けて竹内教授は「これまでに学生たちや、各自治体、各企業の方々と、子どもたちの安全・安心のために努力してきたこと全体が評価されたと理解しています。結果的にインターネット問題に関わることが多いですが、活動を進めれば進めるほど、インターネットの問題の答えはインターネットの中にないことを痛感します。リアルの生きづらさや困難の表出先が、たまたま今はインターネットになっているだけだと気づきます。毎年、インターネットに関するアンケート(小学生から高校生の10万人を対象)、学生たちと年間約300回の出前授業、インターネットについて悩みを持つ子どもを対象としたキャンプ等に関わらせていただいていますが、これからも受賞を励みに頑張りたいです」と話しています。

 

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