記事検索

  • 学部・組織・所属

  • 記事のテーマ

  • 記事のタイプ

環境人間学研究科の大学院生が、第5回ご当地タニタごはんコンテスト「準グランプリ」を受賞しました

11月20日(日)、ご当地タニタごはんコンテスト実行委員会が主催する「第5回ご当地タニタごはんコンテスト  -ヘルシー郷土料理で健康まちおこし-」の全国大会が服部栄養専門学校(東京都渋谷区)で開催され、環境人間学研究科 環境人間学専攻 博士前期課程2年生の柴美佐紀さん、巴山澪さん、博士前期課程1年生の内田はるかさんのチームが準グランプリを受賞しました。

 

ご当地タニタごはんコンテスト  -ヘルシー郷土料理で健康まちおこし-は、2018年度から始まり、日本全国に点在する郷土料理のレシピを「タニタが考える健康的な食事の目安」に基づき、現代風にアレンジして競い合う企画で、株式会社タニタ、株式会社イズム、office  G-Revo株式会社、株式会社丹青社、学校法人服部学園、服部栄養専門学校、株式会社JTBの7社からなるご当地タニタごはんコンテスト実行委員会により開催されています。郷土料理のレシピを健康的な食生活といった視点で再構築することで、新しい地域の特産品として認知・普及させ、次代に継承していくことを狙いとしています。

5回目となる今年度は、タニタが考える健康的な食事の目安に加え、新型コロナウイルスが世界的に流行している昨今、免疫力や抵抗力を高める必要があることを鑑み、「免疫力と抵抗力のある食材をバランスよく取り入れること」をテーマに、レシピの募集が行われました。全国5ブロック(北海道・東北、関東・甲信越、近畿・北陸・中部、中国・四国、九州・沖縄)で書類選考による予選が行われ、応募総数84チームの中から柴さんを代表としたチームを含めた15チームが選ばれ、全国大会に出場しました。

 

(参考:タニタが考える健康的な食事の目安)

①1食あたり500-800kcal

②基本は主食、主菜、副菜とするが、これらの要素が入っていれば一皿でもよい

③主食(献立全体のごはん、麺、パン)は100-200gとする

④主菜(献立全体の肉、魚、卵、大豆製品)は70-150gとする

⑤野菜は150g以上使うこと(きのこ、いも、海藻は含まず)

⑥食塩相当量は3.4g以下

栄養価計算は日本食品標準成分表 2020年度(八訂)を使用すること

 

柴さん、巴山さん、内田さんは、本学の環境人間学部食環境栄養課程を卒業し、現在は、坂本薫教授の研究室に所属してそれぞれ砂糖、酒粕、大麦をテーマに研究をしています。

全国大会でプレゼンテーションと試食による審査に臨んだ柴さん、巴山さん、内田さんは、プレゼンテーションの中で「兵庫県は、多様な気候、風土、産業を有していることから、日本の縮図と呼ばれている。兵庫県のフードロスや郷土料理の継承難について、私たちも改めて学び直し、兵庫の豊かな食文化を多くの人たちに伝えたいと考えた。このコンテストを通じて、同年代や次世代に好まれるような郷土料理をPRし、兵庫県の伝統的な食文化に貢献したい」と、コンテストの応募動機を述べました。

3人は、「東経135°瀬戸内海パエリア」、「粕汁」をグラタン風にアレンジした「はグラ粕のはオトナの味」、「姫路おでん」をサラダにアレンジした「姫路おでん風べっちょないサラダ」の3品を考案し、全国大会でのプレゼンテーションと試食による審査に臨みました。

 

「東経135°瀬戸内海パエリア」は、兵庫県の郷土料理である「たこめし」をパエリアにアレンジしたもので、パプリカや兵庫県丹波地方でつくられている枝豆を加えてビタミンCやβカロテンを補給し、見た目にも華やかにした一品です。

「はグラ粕のはオトナの味」は、日本酒を製造するときに出る酒粕と、鮭、野菜を煮込んでつくる郷土料理「粕汁」をホワイトソースにアレンジしてグラタン風にしたもので、好き嫌いが分かれる要因となっている酒粕が持つ特有の芳醇な風味を抑えて食べやすくしています。

「姫路おでん風べっちょないサラダ」は、生姜醤油をおでんのつけだれとして楽しむ「姫路おでん」をサラダにアレンジしたもので、生姜醤油をドレッシングにアレンジし、姫路のランドマークで世界文化遺産の姫路城をイメージして白色の食材を取り入れ、免疫力アップ食材として淡路島玉ねぎを使用した一品です。プレゼンテーションの最後に、3人は「兵庫県の魅力たっぷりの郷土料理を、この機会にたくさんの人に知って欲しい」と話し、プレゼンテーションを締めくくりました。

このたびの準グランプリの受賞を受けて、チーム代表の柴さんは「第5回ご当地タニタごはんコンテストの参加にあたって、坂本教授をはじめとする様々な方々のサポートもあり、準グランプリという光栄な賞を受賞できたことを本当に嬉しく思います。私たちは、大学院で食品に関わる研究を行っているので、今回のコンテスト参加で培った献立アレンジや創意工夫のスキルを研究にも応用し、生活を彩り、豊かで健康的な食生活につながる研究を進めていきたいと思っています。4月以降は、博士前期課程2年生の2人は、それぞれの場所で新しい一歩を踏み出すことにはなりますが、これまでの経験を活かし、自分たちらしく勇猛果敢に取り組んでいきたい所存です。そしてまた、来年度のタニタごはんコンテストではライバルとして、全国大会に出場できることを今から楽しみにしています」と話しています。

 

COPYRIGHT © UNIVERSITY OF HYOGO. ALL RIGHTS RESERVED.