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「クロスロードゲームワークショップ」の開催について

2020年12月4日(金曜日)に国際交流センターにて、「クロスロードゲーム」のワークショップを実施しました。

ワークショップの様子

「クロスロードゲーム」とは...

災害対応のカードゲーム教材として開発された「防災カードゲーム『クロスロード』」をもとに、様々な身近な問題をテーマとして、医療、福祉、教育、企業研修等で活用されているゲームです。その問題に主体的に取り組み、意見を交換し、視野を広げ、行動を判断し、促すことを目的としています。

 

「クロスロード」は、「重大な分かれ道」、「人生の岐路」のことであり、

「避難所で3000人が避難しているところに2000食の食料しか確保できていない。食料担当職員として食料を配るか、配らないか。」

「母国ではコロナが流行中。留学先に母国から家族が手術すると連絡があった。留学先から国に帰るか。」など、ジレンマを含み、判断が難しい問題が出題されます。

 

このゲームの基本的な進め方は、設問にある行動選択に対し、各自がYESかNOかで答える、多数派の意見ならポイントをもらえるというものです。設問には正解も不正解もありません。

その後、自分がなぜそのように考えたのかを、参加者同士で意見交換することがゲームの重要なポイントとなります。

 

本イベントには、日本人学生、留学生、教員が参加し、最初に神戸クロスロード研究会代表理事 濵 尚美様からクロスロードゲームについてご説明いただきました。その後、参加者全員がそれぞれグループに分かれて、実際にゲームを行いました。

テーマによって、様々な意見が現れ、他の参加者の意見を聞いてお互いに納得している様子も多く見受けられ、終始和やかな雰囲気で、時々笑い声が聞こえてきました。

今回のワークショップを主催し、国際商経学部グローバルビジネスコースの日本語中級クラスを担当している、豊田 真規 客員教員は、二年ほど前に防災関係の活動を通して「クロスロード」と出会ったのがきっかけで、今回のワークショップを開催したとのことです。

豊田客員教員はこのゲームについて、「防災にとどまらず、医療、福祉、教育に広く応用できる点に注目し、以前から日本語教育にも取り入れたいと考えていました。このゲームはジレンマを含む場面を設定し、自分ならその場でどんな選択をするかを問うゲームであるため、行動の理由づけも求められます。相手の言ったことを理解したり、質問したりというインターアクションも必要となり、日本語教育に有効な活動だと思っています。」と話しました。

 

ワークショップを終えて、「考えの原点が同じでもYES、NOという反対の意見となったことに驚いた」、「話すことで自分の考えが整理できた」など、参加者から多数のコメントが寄せられました。

最後に皆さんと記念撮影

 

ワークショップに参加された皆様

ありがとうございました!

 

 

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