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「チームでアイデアを考え、企画・提案する」 神戸商科キャンパス ビジネスコンペ2024を開催

6月10日(月)、神戸商科キャンパスにおいて、兵庫県立大学神戸商科キャンパスキャリアセンター主催「神戸商科キャンパス ビジネスコンペ2024」が行われました。

 

プロも応募する「効果的な販促アイデア」を競うコンテストに挑戦

このコンペは、国際商経学部と社会情報科学部の学生を対象にしたもので、自身のキャリアを真剣に考えるきっかけとなることを目的としており、今年で2回目の開催となります。今回は、両学部の1年生から3年生の計48名の学生が参加しました。参加学生は13のチームに分かれ、4月下旬から6月上旬にかけて、企画マーケティングやマーケティング・コミュニケーション領域の月刊誌等の刊行をはじめ、マーケティング・コミュニケーションに関する各種講座等の教育サービスの提供等をしている株式会社宣伝会議主催の「販促会議 企画コンペティション(販促コンペ)」に応募する企画書の作成に取り組みました。

 

販促会議 企画コンペティション(販促コンペ)は、株式会社宣伝会議発行の月刊『販促会議』が、プロモーション手法の創造とさらなる進化、ならびに企画力に優れた人材の発掘・育成を目的に、協賛企業から出される商品・サービスのプロモーションについての課題を受け、解決策となるアイデアを企画書形式で募集するビジネスコンテストで、プロのマーケターやプランナー、クリエイターも多数応募する、プロモーション企画を募集するものとしては日本最大級の公募コンペティションです。また、前大会の第15回からは大学生を中心とした学生が対象となる「学生賞」が設けられています。16回目の開催となる今年は、23の企業から「人が動く」「売り上げにつながる」企画の募集がありました。神戸商科キャンパス ビジネスコンペは、各チームがそれぞれ任意で選択した販促コンペ協賛企業への提案内容を発表する機会として開催されました。

 

神戸商科キャンパス ビジネスコンペの様子

当日は、販促コンペに応募した13チームのうち、12チームの学生がプレゼンテーションを行いました。

 

なお、神戸商科キャンパス ビジネスコンペでは、最優秀賞(キャリアセンター長賞)と審査委員特別賞が設けられ、国際商経学部准教授で神戸商科キャンパスキャリアセンターの濵田洋キャリアセンター長と、国際商経学部の課題解決型ゼミ活動「プロジェクトゼミ」でご指導いただいている中小企業診断士の石川梨絵子氏により審査が行われました。

濵田洋キャリアセンター長(上)と石川梨絵子氏

 

はじめに、濵田キャリアセンター長から開会の挨拶がありました。挨拶の中で濵田キャリアセンター長は「今日は、みなさんが自身のキャリアを考えるために、また、企業活動の理解を深めるために、各企業が抱える課題解決に向けて各チームが考えた提案内容について、みなさんで考えてみてもらいたい。また、最優秀賞と審査委員特別賞を設けており、現役の経営コンサルタントである石川先生にもお越しいただいているので、各プレゼンテーション後に審査委員からのコメントを挟む形で進めていく」とし、「今日みなさんから発表される提案は、完全なものではなく、まだまだ改善の余地があると思う。しかし、1つの正解の形があるものではないので、みなさん自身が考えたことを、限られた短い時間の中で的確に、思いをきちんと伝えられるようプレゼンしてほしい」と話しました。

 

その後、各チームによるプレゼンテーションが行われました。

 

各チームによるプレゼンテーション後には、濵田キャリアセンター長と石川氏から発表者に向けて、提案内容等の良かった点と改善点についてコメントがありました。
良かった点については、「企業から出された『問い』に対して、しっかり答えられる形でプレゼンテーションの用意ができていた」「実際に商品を使ってみたり、店舗見学したりしていたこと」「アイデアを考える際に、社会科学の基本である『対象を細分化する』というプロセスを経ていたこと」「商品を使って実験をするなど、新しい視点を取り入れていたこと」などが挙げられました。
改善点については、「企業から出された『問い』からずれているのではないか」「課題を詳細に分析できているか」「議論すべき材料に対して明確な根拠が欠けている」「もう一歩二歩踏み込んだ説明があれば、より説得力があるものになったのではないか」といったことなどが挙げられました。

 

各チームが取り組んだテーマ一覧
クレディセゾン
「Z世代が思わずシェアしたくなるセゾンカードのSNS投稿アイデア」

SQUIZ
「AGA(薄毛)対策を美容感覚で気軽に始めたくなるアイデア」

ソニーマーケティング
「大画面のテレビがとにかく欲しくなる斬新なアイデア」

第一興商
「カラオケ機能の魅力再発見 魅力的な機能があることを知ってもらうためのアイデア」

テレビ東京
「若者にテレ東BIZの価値を伝え入会を促すアイデア」

パナソニック エンターテインメント&コミュニケーション
「10~30代の若年層がテクニクスのワイヤレスイヤホンを選びたくなるアイデア」

バンダイ
「4~12歳の子どもたちが「魚ギョッと釣りグミ」に熱狂し、食べてみたくなる販促アイデア」

ワコール
「より多くのお客さまに、もっと気軽にワコールの店頭に来てもらえるようになるアイデア」

 

12チームの発表後、審査委員による審査が行われ、各賞の受賞チームが決定しました。各賞の発表後、審査委員から講評が述べられました。最優秀賞に選ばれたチームの提案内容については、アイデアがよく練られた内容であったことや、アイデアと、そのアイデアを周知する方法の2段構えでの提案となっていたことなどが評価されました。審査委員特別賞に選ばれたチームの提案内容については、実際に店舗まで足を運び、肌で感じてきたことを活かした提案内容であったことなどが評価されました。

 

最優秀賞(キャリアセンター長賞)
火曜4限Aチーム
テレビ東京「若者にテレ東BIZの価値を伝え入会を促すアイデア」

 

審査委員特別賞
月曜5限Aチーム
ワコール「より多くのお客さまに、もっと気軽にワコールの店頭に来てもらえるようになるアイデア」

 

神戸商科キャンパス ビジネスコンペ終了後には、濵田キャリアセンター長との座談会の場が設けられ、学生から今後のキャリア関連の活動に対する要望や質問などが寄せられました。

 

本コンペに参加した学生からは、「新しいことに挑戦したいと考え、参加することにした。学年を越えて、チームで特定の課題に取り組んだことで、いろいろな新しい発見があった」といった感想が聞かれました。また、この取組の目的について濵田キャリアセンター長は、「株式会社宣伝会議主催の販促コンペは、企業から明確な課題が出され、それに対するアイデアを出すというもの。自身のキャリアを考えるうえで重要なことは、企業や業界、職務を理解し、主体性をもって活動すること。学生たちには『自分たちで、かつ個人ではなくチームでアイデアを考えて、それらをカタチにし、企業に提案することのできる機会』を提供できればと考えた」とし、取組に参加した学生に向けては、「企画書の作成期間は短期間ではあったが、参加学生は皆、企業から出された課題に真摯に向き合って取り組んでいた。この取組を通じて、プレゼンテーション能力の向上や課題の深掘り、フィールドワーク、チームワークなど、様々な面で改善点が見つかった学生もいると思う。今回の取組で得た経験や気づきを、今後のキャリアに活かしてほしいと願っている」と話しました。
なお、販促コンペの結果については、今年の8月以降に順次、一次通過者、二次通過者、ファイナリスト・協賛企業賞、各賞受賞作品が発表されることとなっています。

 

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