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令和6年度 副専攻「防災リーダー教育プログラム」修了証授与式を行いました

3月25日(火)、大学全体で行われる令和6年度学位記授与式に先立ち、兵庫県立大学副専攻の1つである「防災リーダー教育プログラム」の修了証授与式が神戸国際会館(神戸市中央区)で行われ、本プログラムを修了した11名のうち10名が出席しました。

 

被災地や地域社会で役に立つ「人間力」を養う

本学では、所属学部の専攻(主専攻)以外にも各自の学びの機会を拡げるため、これからの時代にとって必要性の高い3つのテーマを設定し、学部の枠を越えた教育課程「副専攻プログラム」を用意しています。学生は、3つの副専攻プログラムから1つを履修することができ、いずれのプログラムも、課題解決やフィールドワーク、体験プログラムなどを取り入れ、学生が主体的に学ぶことのできる科目構成になっています。
防災リーダー教育プログラムは、防災マインド(防災への優れた知識と行動する心)を持ち、地域や社会に貢献できる人材の育成を目指して、神戸防災キャンパス内にある防災リーダー教育部門の教員(減災復興政策研究科教員が兼務)が推進しています。本プログラムでは、防災・減災・復興(減災復興学)に関する幅広い知識を学び、フィールドワークや被災地現場のボランティア活動等で現場力を磨きながら、仲間たちと活動する中でコミュニケーション能力を高め、危機的な状況でも力を発揮することのできる実践力と、様々な危機や課題に対して冷静かつ的確に対応できる総合力(人間力)を持った人材を育成しています。プログラム修了生には「防災リーダー」の称号を授与しており、今年度は11名の学生が修了しました。
副専攻プログラムの修了証授与は、学位記授与式の中で学長から代表の修了者に授与し、代表者以外の修了者には各学部から個別に手渡されていますが、防災リーダー教育プログラムについては、昨年度から学位記授与式の前に修了証授与式を開催して、1人ずつ授与しています。

 

修了証授与式

はじめに、減災復興政策研究科長で防災リーダー教育部門の永野康行部門長から修了者に修了証が手渡されました。

 

続いて、永野部門長が祝辞を述べ、「みなさんは各学部で学びを受けたことと思うが、まずは主専攻を修了することがマストである。それに加えて、1年次・2年次を中心に副専攻プログラムが実施され、みなさんは数多くの科目等の中から、この防災リーダー教育プログラムを選んで履修してくださった」とし、「実は大学は7年に1度、外部の機関による認証評価を受けており、その中で副専攻について『全国の大学でもこのような取組は珍しい。3つのプログラムそれぞれがオリジナルのものであり、兵庫県立大学ならではの取組である』といった高い評価を受けた。主専攻とは別にこのような学びを修め、活躍をして卒業していかれるみなさんは、兵庫県立大学の卒業生としてスペシャルだと思う。人間が1つのことを1つ成し遂げるというのは当たり前のことだが、主・副の関係、これらをバランスよく成し遂げるというのは意外と難しい。世の中に出たら分かると思うが、社会人になるとやらなければならない仕事が2つどころではなくなってくる。場合によっては5つ、6つ、立場変われば20にのぼることもあり、それらを一気に回していかないといけないような職種も場合によってはある。みなさんの主専攻と副専攻での取組は、おそらくそういう場面でも生きてくるのではないかと思う」と修了生たちのこれまでの勉学における努力を称えました。

 

修了証授与式の進行をした減災復興政策研究科教授で防災リーダー教育部門の浦川豪副部門長は、今年度の修了生は2022年度に神戸で開催されたHYOGO・KOBE2022ぼうさいこくたいへの参加をはじめ、様々な実践的な活動を実施した年代だったと振り返り、「防災リーダー教育プログラムを受講するために土曜日に神戸防災キャンパスに通うことは、相当大変だったと思う。それでも自らを奮い立たせて通い、本プログラムを修了し、得たことがあると思うし、今後、社会に出ても大変なことばかりだと思う。みなさんは、副専攻を受講しなくても大学を卒業できたはずです。土曜日にアルバイトをしたり、遊んだりすることもできる時間を副専攻の活動の時間に費やして得られたことを思い出して今後、それぞれの場所で多くの仲間をつくって活躍してほしいと願っている」と述べました。そして、最後に「元々防災リーダー教育プログラムは、防災の専門家集団をつくるようなプログラムではない。みなさんが今後どの進路に進んだとしても、この副専攻で学び、防災や命に関わること、あるいは、人のために役立ちたいとの思いの中で活動したことは、何かしら生きてくると思う。将来、様々な守らなければならないものもできてくると思うが、そのときに、優先的に自分が体を動かして何をするかということが、多くの人たちを動かしたり、意識を変えたりすることにつながってくるので、ぜひ、ここでの学びをみなさんが体現し、自分たちの近くにいる人たちを守れるようになって欲しい」と述べて締めくくりました。

 

修了者の声

・私は、主専攻と一緒に防災のことを学ぶために土曜日の午前中に授業を取るのは結構辛いなと思っていましたが、他の学部の人たちと仲良くなれたり、防災の知識を増やすことができて良かったと思います。4月から赤十字病院で助産師として勤務することになっていますが、私が赤十字に行こうと思ったのは、副専攻での防災の学びがきっかけです。災害時の救護活動というものに興味があり、赤十字で働き始めてから災害が起きた際には、ここで学んだことを活かして救護活動に参加できたら良いなと思っています。

 

・まずは、主専攻と副専攻を両立する形で学びきれたことを誇りに思いたいです。それと同時に、この大学に入学したきっかけが、高校2年生のときに参加したオープンキャンパスで副専攻に関する説明を受けて実際に学んでみたいと思っていたことにあり、それを実現することができ、とても嬉しい気持ちでいっぱいです。

 

・4月から地方自治体の職員として働くことになっています。その採用試験での小論文で「学生時代に学んだことは何ですか」との設問があり、副専攻での経験を活かして、「住民同士で助け合うことが大切だと思います」といった内容の解答を書き、面接でもそれを見ていただいて評価していただいたということがありました。副専攻での学びや、みなさんと一緒にしてきたことがまさに力となり、しっかり実って評価していただけたことは嬉しかったです。

 

・この副専攻プログラムを受講した理由に、消防士を目指していたので防災について興味があったというのがあり、4月からは県内の消防で勤務することになっています。消防士の試験を受けるにあたり、ぼうさいこくたいをはじめ、様々なイベントに参加させていただいたおかげで、面接でとても役に立ちました。知識はもちろんですが、思い出もたくさん得ることができ、今後もこれらの経験を活かしてしっかり頑張っていきたいと思います。

 

・4月から兵庫県内の銀行に勤めることになっていますが、これは副専攻での防災の学びが関係しています。傍から見るとあまり関係ないと思われるかも知れませんが、いろいろなフィールドワークをする中で、兵庫県内の人と関わりを持つことがとても楽しく、大阪や東京に出ようかなと思ったこともありましたが、「まだ兵庫県に居たいな」という思いを持つようになり、兵庫県内で就職しました。防災を通して人とのつながりが広がっていったことが、副専攻を受講した2年間の大きな学びであると思います。

 

令和6年度 副専攻「防災リーダー教育プログラム」修了者
小西 竜太郎(工学部)
長澤 春香(理学部)
木村 百花(環境人間学部)
坂本 賢哉(環境人間学部)
四方 喜成(環境人間学部)
菅 遥輝(環境人間学部)
田尻 翔吾(環境人間学部)
西尾 美羽(環境人間学部)
西岡 ゆき(環境人間学部)
松林 勇希(環境人間学部)
清水 結凪(看護学部)

 

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