記事検索

  • 学部・組織・所属

  • 記事のテーマ

  • 記事のタイプ

理学部から社会情報科学部へ!迷うより行動することで自分に正直に学びたい。

 

プロフィール

上野翔碁さん

社会情報科学部2年生。高校在学時よりプログラミングに関心を持ち、趣味として学び始める。兵庫県立大学には理学部を受験して入学した後、2年生の時に転学部制度を活用して、社会情報科学部に転学部をした。ジャズ研究会(西支部)に所属。トロンボーン演奏歴は8年以上。

きっかけは、高校2年で参加したロボットコンテスト

 

 

私が今、社会情報科学部で学んでいる「プログラミング」と初めて出会ったのは、高校2年生の時でした(プログラミングとは、簡単に言えばコンピューターにさせたい仕事をプログラム言語を使って順番に書き出すこと)。九州工業大学が主催する地域の高校生を対象としたロボットコンテストに3年生の先輩から誘われて出場しました。当時は理系の取り組みに力を入れている高校の理数科に所属していたので、コンテストには毎年参加していたんです。タイヤの付いた車で障害物を避けてゴールを目指すという競技内容で、赤外線を使って障害物を探知しながら動くようプログラミングし、惜しくも優勝は逃しましたがチームワーク賞を頂きました。

 

高校2年生のときに出場したロボットコンテストのロボットとそのコード(Scratchというプログラミング言語を使用)

 

それがきっかけになり、プログラミングで物を動かすことにだんだんと興味がわいてきました。でも、工学部に進みたいという気持ちはそれほどなく、数学が一番好きだったこともあって大学では物理を勉強してみたいと思っていました。物理は数学を活かして実生活に近いところで役に立てる分野のように見えていました。テレビドラマの「ガリレオ」の影響も大きいですね!福山雅治さんが演じる物理学者が、難事件を解決していく姿に憧れたこともあって、大学受験では理学部を選びました。

 

物理は嫌いじゃない、でも自分の興味関心に正直でいたい

 

大学に入っても趣味でプログラミングを続けていました。ただ、自分の近くにはプログラミングに関心のある人がいなかったので、Twitterアカウントを作って発信することにしたんです。まずは、プログラミングを使って自分の思う通りに表示されるウェブサイトを作りたくて。もしかしたら同じことを考えている学生がいるんじゃないかなと呼びかけてみたところ、関西の学生プログラミングコミュニティに参加することができ、公開されているウェブサイトを真似て模写構築するといったことをやりながら学んでいました。

 

自分で作成したプロフィールサイト

 

独学で学べば学ぶほどプログラミングは奥が深いものでした。専門的に勉強しないと技術習得に限界があると感じるようになり始めたときに世の中がコロナ禍になり、自宅にこもって自分と向き合う時間が増えたことも転学部の一因になりました。一人暮らしをしているといろいろ考えてしまいますよね(笑)。やっぱり自分の一番関心があることを突き詰めてみたいと思いました。

 

ちょうどその頃、社会情報科学部が新設されたと知って授業内容を調べると自分が学びたいことばかりだったので、思い切って転学部の申請をすることにしました。私はどちらかと言えば、何でも自分で判断する性格なので、誰かに相談することはなく今回も自分で考えて決めました。

迷っているより、行動すれば失敗も成功も経験になる

 

もちろん、不安がなかったわけではありません。次の学部では1年生からやり直すので1年多く大学に通うことになるなと思いましたが、コロナ禍になって思うように勉強できていなかったので、その分を取り戻せるとも思いました。それに、大学院から社会情報系に進むこともできますが、自分にはその時間が待てないというか、今すぐに学び始めたいという気持ちのほうが強かったですね。

 

 

なぜ決断できたのか?と問われたら、それはやっぱり「やりたいことができたらとにかく、始める」ことが大事だからです。結局、頑張っている人は迷うより行動しているなと。あれこれ考えるよりも行動から先に起こしている人は、失敗しても成功してもそれが1つの経験値として残ります。だから迷いはありませんでした。もともと楽観的な性格だからそう決断できたという面もありますが、転学部までの1年間はすごく悩んでいたと思います。その期間に自宅で過ごす時間も増え起業家のビジネス書をたくさん読んだことで、「悩むより行動」だと思えたのだと思います。AppleにしてもAmazonにしても、まず小さな倉庫や事務所で始めることからスタートして今があります。

 

「まず始めてみる」という行動につながった書籍が並ぶ上野さんの本棚

 

 

小さな経験の点をつなげて社会に役立つプログラミングを

 

もし、何かに迷っているなら小さく一步を踏み出すことから始めてみてはどうでしょうか。たとえば、関心のある分野の本を買って読んでみる。ネットやYouTubeで検索してみることも大事な一步です。行動することをあまり大げさに捉えなくていいんです。私もプログラミングの動画を検索し始めたことが、今につながっています。そのときの行動は小さな点(ドット)かもしれませんが、いずれ小さな点と点が何かにつながっていきます。

 

 

アップルの創業者ジョブズもその点と点がつながることを「コネクティング・ザ・ドッツ」と言っています。過去の経験が、当時は思いもよらなかったことに活かせることがあるという意味です。私も理学部で学んでいた論理的な思考がすごく役立っていますし、社会に直接つながることで役立ちたいという想いもプログラミングとつながっていますから。

 

今は毎日が楽しみですね。社会情報科学部では毎日がプログラミングやアルゴリズムを勉強できて充実していますし、企業から「生きたデータ」をいただき、データの分析に取り組むこともあります。

授業外でもオンラインでプログラミング対決できるゲームがあり、週末はそのゲームで競いながら実力を磨いています。まだ勉強は始まったばかりですが、今後はさらに実社会に役立つ技術者になるため、マーケティングやビジネスのことも勉強しながら、いずれつながっていくだろう自分の「点」の数を増やしていきたいと思います。

 

COPYRIGHT © UNIVERSITY OF HYOGO. ALL RIGHTS RESERVED.