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岡山県内の高等学校2年生による大学訪問がありました

11月9日(水)、岡山県立玉島高等学校(岡山県倉敷市)の2年生40名が姫路工学キャンパスと播磨理学キャンパスを訪れました。

 

姫路工学キャンパス(工学部)

午前は、姫路市の中心部からバスで30分ほどの書写山の麓に位置する姫路工学キャンパスを見学されました。

まず、工学部の武尾正弘教授が学部紹介を行いました。武尾教授は、「みなさんに工学部を紹介できるということで、大変喜んでいます」と挨拶し、工学部の学科と学習内容、キャンパスライフ、卒業後の進路、入試情報について紹介しました。紹介の中で武尾教授は、工学部の独自の特徴として、姫路を中心とした播磨地区の工業地帯は、全国で2位の生産力を持っており、多くの卒業生が活躍していることや、中型放射光施設「ニュースバル」を有し、機械・材料工学科 材料工学コースの学生はニュースバルを使って実習できること、素材研究が盛んに行われており、鉄・金属・機械部品を扱う多くの企業と「ひょうごメタルベルトコンソーシアム」を設立し、開発・研究や人材育成、技術普及の取組を推進していることなどを挙げました。

 

学部紹介後は、食堂で学食体験を行いました。

 

昼食後は、希望学科に分かれてキャンパスツアーを行いました。

 

電気電子情報工学科

電気電子情報工学科は、岡好浩准教授がツアーを実施しました。

 

共同利用機器センターで分析装置を見学

 

就職支援室前の掲示板には、求人のあった企業が一覧にして掲示されています。特に、本学の学生の採用を強く希望されている企業には赤色で着色されており、高校生のみなさんは、自身が知っている企業はないかと熱心に一覧を眺めていました。

 

B棟(教育研究棟Ⅰ)の教室に座ってみよう

 

岡准教授の研究室(プラズマ応用工学研究グループ)を見学

 

機械・材料工学科

機械・材料工学科は、川口夏樹助教がツアーを実施しました。工作センター、金属新素材研究センター、学術情報館、6号館の順に巡りました。

 

6号館(機械・電気系)の実験室では、ドローンの姿勢・高度制御のための実験装置で、制御理論の実機検証に使用する機械を見学してもらいました。

 

応用化学工学科

応用化学工学科は、近藤瑞穂准教授がツアーを実施し、C棟、4号館、工作センター、3号館、学術情報館の順に巡りました。姫路工学キャンパスでは、新たにC棟(機械材料系・化学系)が竣工し、3号館をはじめとした古い学舎の研究室の引越し作業を順次進めています。今回は、引越し前の研究室などを中心に見学してもらいました。

 

4号館を見学

 

昭和40年代の建築物ながら、国内最大級の工作センターを見学

 

3号館の学生実験室を見学

1年生から3年生までこの部屋で実験の基礎を学び、実験ごとにレポート作成が求められます。4年生からは、各講座の研究室に所属して実験をすることになります。

 

学術情報館を見学

 

キャンパス見学の最後に、生徒代表からお礼の挨拶があり、その後、播磨理学キャンパスに向けて出発されました。バスの中では、工学部から配布したアンケートフォームの入力をしてくれていました。アンケートでは、「自分のやりたいことが見つかった」「就職率の高さに驚いた」など、前向きな評価を多数いただきました。

 

播磨理学キャンパス(理学部)

午後からは、姫路工学キャンパスから車で40分ほどのところにあり、国際的な科学技術都市をめざす播磨科学公園都市に位置している播磨理学キャンパスを見学されました。

まず、理学部の田中義人教授が学部紹介を行いました。田中教授は、本学の概要、大学の成り立ち、キャンパスの位置、理学部の概要説明、世界最大の大型放射光施設「SPring-8」等周辺施設との関わりについて紹介しました。紹介の中で田中教授は、本学の理学部は広く「理学」を学べる学部で、物質科学科・生命科学科に関わらず、数学・物理・化学・生物・地学を学び、視野の広い知見を身に着けることが可能であることや、学部卒業後に大学院に進学する学生が多く、研究者の育成にも力を入れていること、学生の数に対して教員が多いことから学生と教員の距離が近く、学部の卒業研究から大学院博士後期課程まで各個人に寄り添った丁寧な指導が可能であること、広大な土地を活かした世界でも有数の放射光施設が近隣にあり、研究に没頭できることなどを挙げました。

 

学部紹介後は、20名ずつの2班に分けて研究室見学を行い、各研究室見学ではさらに2つのグループに分かれて見学を行い、高校生には2か所の研究室を見学してもらいました。

 

生命科学科 生体情報学Ⅱ講座の西谷秀男教授の研究室では、はじめに西谷教授による「生命の連続性;細胞が増殖するときの決まり」をテーマにしたミニ講義がありました。ミニ講義の中で西谷教授は、生命科学科は「生命とは何か」を学び、研究するところであることをはじめ、地球上では細胞が生命の基本単位になることや、細胞の遺伝情報に関することについて話しました。

 

ミニ講義後は、生体情報学Ⅱ講座に在籍する学生から説明を受けながら顕微鏡で細胞を見てもらうなど、高校生に研究室内を見学してもらいました。

 

物質科学科 電磁物性学講座の水戸毅教授の研究室では、2種類の実験体験を行いました。

水戸教授のグループでは、「低温下で現れる物質の素顔」をテーマにした実験体験を行いました。実験を行う前に水戸教授から、絶対温度(K:ケルビン)と摂氏についてや、「物質の素顔を見る」ためには温度を下げる必要があることの理由などについて解説がありました。 実験では、2人1組になって、液体窒素を使って気体から液体になった酸素を見るという実験を行いました。

 

中井祐介准教授のグループでは、「液体窒素を使って電気の流れがどう変わるか」をテーマにした実験体験を行いました。実験を行う前に中井准教授から、電気抵抗のメカニズムや、超伝導(電気抵抗がゼロになる現象)について、電磁石の原理などに関する解説がありました。実験では、ネオジウム磁石という非常に強い磁石を使って、超伝導の効果の1つであるマイスナー効果を反映する実験を行いました。

 

今回の大学訪問を通じて、来年迎える受験に向けて、大学生活や将来の姿をより具体的に思い描く足掛かりとなることを願っています。

 

本学では、国際商経学部・社会情報科学部・工学部・理学部・環境人間学部・看護学部の6学部において、高校生等を対象に大学訪問の受入れを行っています。大学見学や模擬授業、学部説明などの取組内容は学部によって異なりますので、本学ホームページの「高大連携」をご覧いただき、各キャンパスへお問い合わせください。

関連リンク

「大学訪問」についてお知りになりたい方は、下記のリンク先をご覧ください。

兵庫県立大学高大連携

 

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