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「就職活動支援 キャリア形成のビジョンを描くために」 兵庫県立大学バスツアー(工場見学)を実施しました

9月27日(水)、主に学部2年生を対象とした本学主催の「バスツアー(工場見学)」を実施しました。本イベントは、キャリア形成のビジョンを描くことを支援するために、また参加学生に「実際に企業を訪問して、見て、聞いて、話すことによって、多くのものを得て欲しい」との意図から企画して実施したものです。

当日は、工学部4名、理学部4名の合計8名の学生が参加し、「県大バス」を利用して、JR姫路駅を出発地点に神戸商科キャンパスを経由し、本学の学生のためにご協力いただける2企業を訪問しました。

県大バス(28人乗りのマイクロバスです。イベントやフィールドワーク、クラブ活動等に利用されています)

 

株式会社福原精機製作所

まず、神戸市西区井吹台東町にある、株式会社福原精機製作所を訪問しました。株式会社福原精機製作所は、ニット生地を生産する「丸編機」の日本オンリーワン・世界的メーカーです。丸編機は、Tシャツやフリース、〇〇テックなど、世間で広く知られている生地の製造に世界中の繊維工場で利用されており、「『FUKUHARA』の丸編機で製造したことが品質保証になる」と言われるほどの高い技術力を誇る企業です。

株式会社福原精機製作所では、2022年12月に竣工した研究開発センターを見学させていただき、お話を伺いました。

 

建物内に入ると、華やかな服や生地が展示されたプレゼンテーションルーム(ショールーム)があります。丸編機を使って生産されたニット生地がどのような最終製品になるのかを展示しているとの紹介がありました。

プレゼンテーションコーナーと機械展示室(株式会社福原精機製作所よりご提供)

 

会議室では、はじめに代表取締役社長の山田剛氏から会社について説明いただきました。続いて、人事担当者の方から、企業選びや仕事選びのポイントなどについて教えていただきました。自社のPRだけでなく、「就活生に向けて」との思いが込められていることが感じられるような内容で、学生たちは真剣に耳を傾けていました。

その後、実際に丸編機を見せていただきました。ポロシャツのような無地の生地だけでなく、カラフルな模様の生地や、写真をプリントしたような生地など、でき上がる製品の幅広さに学生たちは驚いていました。また、機械を運転するだけでなく、作りたい生地のための最適な機械を設計したり、機械を制御するためのプログラムを開発したり、幅広い仕事があることを教えていただきました。

株式会社福原精機製作所 代表取締役 山田剛氏による説明

 

工場内イメージ(株式会社福原精機製作所よりご提供)

 

最後に、食堂をお借りして参加者全員で昼食をとりました。明るく、見晴らしのよい素敵な食堂でした。

 

カネテツデリカフーズ株式会社

次に、神戸市東灘区向洋町西にある、カネテツデリカフーズ株式会社を訪問しました。カネテツデリカフーズ株式会社は1926年に創業され、2026年に100周年を迎える企業で、1951年に誕生したイメージキャラクター「てっちゃん」やCMソング「てっちゃんのうた」でも知られており、かまぼこや揚物、ちくわなどの魚肉練り製品の製造・販売を行っている生活に身近な企業です。最近では、「ほぼカニ」「ほぼホタテ」などの人気商品を出されています。

当日は、本社工場を見学させていただき、お話を伺いました。

カネテツデリカフーズ株式会社 本社工場

 

まず、会議室で人事担当者の方から会社について説明いただき、キャリアパスやどのような職種があるのかについて詳しく教えていただきました。続いて、入社3年目の本学OGの方のお話を伺いました。会社を選んだ理由や現在の仕事内容、仕事上のやりがいや目標、会社の雰囲気などの先輩のリアルなお話に、学生たちは興味深く聞き、質問も活発にしていました。

OGの方に話を伺う様子

 

その後、実際に工場内を案内していただきました。原材料となる魚のすり身から、「擂潰(らいかい)」「成型」「加熱」「冷却」「包装・梱包」の製造工程を説明していただきました。

※製造工程についてお知りになりたい方は、カネテツデリカフーズ株式会社サイト「工場見学のご案内https://www.kanetetsu.com/pages/company-factory)」をご覧ください。

工場内イメージ(カネテツデリカフーズ株式会社よりご提供)

 

カネテツデリカフーズ株式会社の方の説明の中で「現在、日本では練り物というと消費が減少傾向にある一方で、世界的には海産資源を無駄にせず、保存のきく食品としてサステナブルな時代にむしろ求められているもので、今後の世界市場への飛躍を期待されている」というお話があり、グローバルな感性を持つことの重要性についても改めて実感する機会となりました。

てっちゃん工房(ちくわ、かまぼこの手作り体験施設)

 

振り返り会

2か所の見学を終えた後、見学の振り返り会をするために神戸市中央区の三宮にある「淡水サロン」を訪れました。淡水サロンは、神戸商科キャンパス(旧神戸商科大学)のOB会「淡水会」が開設しているサテライトで、OB会(ゼミ・クラブ・同期会など)や淡水会員が主催する懇親会やセミナー、現役学生のゼミや就職活動などに使われています。

振り返り会では、印象に残ったことや得たこと、今後にどのように活かすかなど、参加しての学びについてグループワークも交えながら振り返りを行いました。

振り返りの様子

 

バスツアーに参加した学生のアンケートでは、全員から「参加してよかった」との回答があり、今後の就職活動において、視野を広く持ち、自分の目で見て、聞いて、仕事及び企業選びをしていきたいと考えた学生が多かったことが窺えました。

最後に、見学させていただいた企業の皆様に改めてお礼申し上げます。

 

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