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情報科学研究科 加藤直樹教授が日本オペレーションズ・リサーチ学会「第9回近藤賞」を受賞しました

このたび、情報科学研究科・研究科長の加藤直樹教授が日本オペレーション・リサーチ学会「第9回近藤賞」を受賞し、3月6日(月)~8日(水)に中央大学後楽園キャンパス(東京都文京区)で開催された「日本オペレーションズ・リサーチ学会2023年春季研究発表会&シンポジウム」において、表彰式が行われました。

 

近藤賞は、2007年6月に日本オペレーションズ・リサーチ学会創立50周年を記念して創設されたもので、オペレーションズ・リサーチの研究、普及、教育の分野で傑出した業績をあげた個人またはグループを表彰して、わが国のオペレーションズ・リサーチの発展に資するとともに、この分野を広く社会に周知し、認知度を高めることを目的としています。「近藤賞」という名称は、本学会の創設者で、本学会会長、日本学術会議会長を歴任され、2002年に文化勲章を受章された近藤次郎博士にちなんで名付けられました。

 

加藤教授は、オペレーションズ・リサーチの主要な分野である数理最適化や、アルゴリズム・計算幾何学における理論的な研究、ならびにオペレーションズ・リサーチの諸手法を建築やデータマイニング分野などに適用した研究において顕著な業績を残してきたことや、最適化を中心とするオペレーションズ・リサーチ的手法の他分野への拡大に多大な貢献をしてきたこと、また、教育の分野においても、本学の情報科学研究科や社会情報科学部の設立に関して中心的な役割を果たし、オペレーションズ・リサーチを活かす方向でカリキュラムをつくるなど、オペレーションズ・リサーチの研究・教育を通じて、日本オペレーションズ・リサーチ学会にために果たしてきた業績はきわめて顕著であると評価され、このたびの受賞となりました。

 

今回の受賞を受けて加藤教授は、「近藤賞は名誉ある賞で、この賞が創設された当時、『私には無縁の賞だ』と思っていたので、受賞の一報を受けた際は、身の引き締まる思いがしました。これまでの研究活動が受賞の対象になったことや、情報科学研究科と社会情報科学部の設立がオペレーションズ・リサーチの教育の場を広めることに貢献しているというふうに学会に認めていただき、光栄です」と話しました。データサイエンスにおけるオペレーションズ・リサーチの役割についても言及し、「『データサイエンス=統計学』という捉え方をされている方もいらっしゃるかも知れませんが、データサイエンティストは、データを統計学という手法を用いて分析し、その分析結果に基づいて企業や社会の課題を解決するための方策を導き出すことが使命とされています。その中で、オペレーションズ・リサーチは、データサイエンスを支える基盤として、重要な役割を担っている学問であるということができます。今回の受賞を通して、オペレーションズ・リサーチという学問を、より1人でも多くの方に知っていただく機会になって欲しいと願っています」とコメントしました。

表彰式後のスピーチの様子

 

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