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日経STEAM2023シンポジウムに参加しました

7月19日(水)、大阪国際交流センター(大阪市天王寺区)において、日本経済新聞社大阪本社の主催による日経STEAM2023シンポジウム「新しい価値創造への挑戦」が開催され、本学から国際商経学部4年生の学生で構成されたチームと、本学附属高等学校の2年生と3年生の生徒で構成されたチームが参加しました。

 

STEAMとは、科学(Science)・技術(Technology)・工学(Engineering)・芸術(Art)・数学(Mathematics)の英単語の頭文字を組み合わせた造語で、理数教育に創造系教育を加えた教育概念のことをいいます。日経STEAM2023シンポジウムは、「新しい価値創造への挑戦」をテーマに、混迷を深める社会情勢、収束の見えない諸問題を打開するため、原動力となる「人材」にフォーカスし、世代や立場、専門分野を超えて議論を交わし、常識を覆して新たな価値を生み出す力を育むことを目的に、産学で取り組むSTEAM体験型シンポジウムとして開催されました。

 

学生サミット 未来の地球会議

シンポジウムのプログラムの1つとして行われた「学生サミット 未来の地球会議」は、国内外の高校生・大学生のチームが「未来の地球を守る方法を提案する」というもので、34チームが参加しました。本学からは、国際商経学部の山口隆英教授と川上昌直教授のゼミに所属する学生によって構成されたチーム「国際商経・川上 山口ゼミ」の5名の学生が参加しました。学生たちは、今年の4月から6月にかけて3回行われたSTEAMワークショップを受講し、プレゼンテーション当日に向けて準備を重ねてきました。迎えた当日は、「『愛』がつなぐ未来 助け合い、支え合い、分け合い、地域愛」と題し、昨年10月から学生たちが兵庫県高砂市の「たかさご未来資産を貯めようプロジェクト」に参画し取組を進めてきた中で、実際に高砂市に提案した事業の1つである「フードドライブ事業」について発表しました。

内容は、「市民が食べきれない、あるいは家庭内に余った食品を市役所に提供してもらい、市役所が食品を必要とする人々に市民から提供された食品を提供していく」という高砂市が過去に4回実施した取組に、さらに市内にある食品関係の企業の協力を得て、食品を提供いただくことにより事業を拡大させ、市役所に集まった食品については、食品を必要とする市民だけでなく、高砂市役所食堂やこども食堂にも寄付し、徹底的なフードロス削減を図ろうというものです。加えて、「食品を求めている市民の元に市民が届ける」という配送サービスを実施し、「食品を届けて欲しいという市民のことを市民が助ける」というシステムを構築することで、これまでフードドライブに参加したことがなかった市民も含めて、地域社会全体に助け合いの風土を創出させることができると発表しました。学生たちは、「私たちが提案する事業は、フードドライブを強化して脱炭素を推し進めるだけでなく、全員が助け合いの心を持つ、インクルーシブな社会を目指すものである」と言葉に力を込めて話していました。

 

高校生SDGsポスターセッション

本学附属高等学校自然科学部生物班の生徒で構成されたチーム「ヴォザロ-volcano the rock-」の6名のメンバーが参加した「高校生SDGsポスターセッション」は、SDGsに関連するもので、身近なところにある「なぜ?」から「問い」を立て、仮設検証の循環を体験するというもので、高校の15チームが参加しました。参加メンバーは、生物班として植物に関する便利なものを作りたいと考え、需要と供給の関係が難しく、大量廃棄に関するニュースがたびたびメディアで取り上げられることのある「牛乳」に着目し、この身近な余り物である牛乳で「牛乳プラスチック」を作り、土の中での分解速度を調べる実験を行いました。シンポジウム当日は、「牛乳プラスチックで植木鉢を作りたい!」を題して、午後2時から4時までの2時間、ポスターを見に訪れた来場者に向けて発表を行いました。また、今回のポスター発表にあたっては、4月から大阪公立大学大学院の大学院生にサポートいただきました。

 

会場では、シンポジウムに参加した大学や企業によるブース相談会の機会が設けられました。本学のブースでは、主に入試相談に応じ、ブースに訪れてくださった高校生に向けて、本学や志望される学部をはじめ、入試の制度についてご紹介しました。ご参加いただいた皆様ありがとうございました。

 

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