7月27日(土)、神戸大学六甲台第一キャンパス 出光佐三記念六甲台講堂(神戸市灘区)において、本学の元理事長で今年の3月6日にご逝去された公益財団法人ひょうご震災記念21世紀研究機構理事長、神戸大学名誉教授の五百旗頭真先生を偲ぶ会が執り行われました。
この会は、五百旗頭先生が生前に理事長を務められた公益財団法人ひょうご震災記念21世紀研究機構をはじめ、国立大学法人神戸大学、兵庫県と本学により構成された故五百旗頭真先生を偲ぶ会実行委員会の主催で行われたもので、当日は、五百旗頭先生の温かな人柄を偲び、一般参列者の方々を含めて約410名が参列しました。
式典の様子
式次第
・開会
・黙祷
・映像上映「私の履歴書より」
・追悼のことば 六甲伯友会 元副会長 六甲19期幹事 蛭田 武氏
・追悼のことば 神戸大学大学院法学研究科教授 簑原俊洋氏
・映像上映「追悼」
・追悼のことば 公益財団法人ひょうご震災記念21世紀研究機構 人と防災未来センター長 河田惠昭氏
・献奏 中島みゆき「時代」
・御遺族挨拶 東京大学大学院法学政治学研究科教授 五百旗頭薫氏
・献花
はじめに参列者全員で黙祷を捧げ、その後、五百旗頭先生の生い立ちなどを紹介する映像「私の履歴書より」が上映されました。
六甲学院同窓会「六甲伯友会」元副会長で、六甲19期幹事の蛭田武氏から追悼のお言葉をいただきました。
続いて、五百旗頭先生の元教え子で神戸大学大学院法学研究科教授の簑原俊洋氏から追悼のお言葉をいただきました。
五百旗頭先生のご功績の紹介を中心とした映像「追悼」の上映後、公益財団法人ひょうご震災記念21世紀研究機構 人と防災未来センター長の河田惠昭氏から追悼のお言葉をいただきました。
その後、五百旗頭先生が生前好まれていた中島みゆきの「時代」が献奏され、続いて東京大学大学院法学政治学研究科教授の五百旗頭薫氏からご遺族代表挨拶をいただきました。
最後に、参列者による献花が行われました。
式典後には、一般参列者の方々による記帳と献花が行われました。
思い出コーナーの様子
当日は、キャンパス内に思い出コーナーが設けられました。会場内には写真パネルをはじめ、著書や手書きのメモ、愛用品など五百旗頭先生のゆかりの品々が展示され、参列者は様々な思い出を振り返りながら、別れを惜しんでいました。
五百旗頭真先生 略歴
1943年兵庫県生まれ。六甲学院高等学校から京都大学法学部に進学、卒業。京都大学大学院法学研究科修士課程(政治学専攻)修了。法学博士。神戸大学法学部教授、防衛大学校長、熊本県立大学理事長などを経て、2018年4月に公立大学法人兵庫県立大学理事長(2021年4月に芸術文化観光専門職大学の開学により兵庫県公立大学法人に名称変更)に就任され、2023年3月までの5年間、理事長として数々の先駆的な取組を推進していただき、法人の運営等にご尽力いただいた。
また、2012年4月から2024年3月まで公益財団法人ひょうご震災記念21世紀研究機構理事長を務められ、東日本大震災復興構想会議議長、復興推進委員会委員長、くまもと復旧・復興有識者会議座長等を歴任されるなど、防災や被災地の復興にも積極的に取り組まれた。
2011年文化功労者。専門は、日本政治外交史、政策過程論、日米関係論。著書に『日本政治外交史(NHK出版1984年)、『米国の日本占領政策-戦後日本の設計図』(中央公論社1985年、サントリー学芸賞)、『日米戦争と戦後日本』(大阪書籍1989年、吉田茂賞)、『占領期-首相たちの新日本』(読売新聞社1997年、吉野作造賞)など多数ある。
主な著書
「日本政治外交史」(NHK出版1984年)
「米国の日本占領政策-戦後日本の設計図」(中央公論社1985年)サントリー学芸賞
「日米戦争と戦後日本」(大阪書籍1989年)吉田茂賞
「秩序変革期の日本の選択」(PHP研究所1991年)
「占領期-首相たちの新日本」(読売新聞社1997年)吉野作造賞
「アジア型のリーダーシップと国家形成~」(編著、TBSブリタニカ1998年)
「戦後日本外交史」(編著、有斐閣1999年)吉田茂賞
「日本の近代6戦争・占領・講和-1941-1955」(中央公論新社2001年)
「歴史としての現代日本-五百旗頭真書評集成」(千倉書房2008年)毎日書評賞
「NHKさかのぼり 日本史➀戦後 経済大国の“漂流”」(NHK出版2011年)
「大震災復興過程の政策比較分析」(監修、ミネルヴァ書房2016年)
「大災害の時代」(毎日新聞出版2016年、岩波現代文庫2023年)
「評伝 福田赳夫」(監修、岩波書店2021年)
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