毎年、この時期に明石看護キャンパスで開催される大人気イベント、看護学部公開講座。昨年度は新型コロナウイルス感染症の影響で中止となりました。今年度は、小学生から中学生を対象に定員を例年の半数程度の15名とし、万全の感染対策を行ったうえで、8月3日に開催することができました。
人のからだにはたくさんの不思議があり、赤ちゃんの小さな体にも生きる力が備わっています。今回の講座では人の体、いのちを看る看護師の仕事、赤ちゃんの看護体験を中心に行われました。
まず看護学部教員が看護師、助産師の仕事について説明しました。
【看護師の仕事についてスライドで紹介】
【助産師の仕事についても紹介しました】
【講義の様子】
看護師、助産師の仕事について紹介した後は、いよいよ赤ちゃんの看護体験です。 3kgの新生児モデルを用いて、赤ちゃんの体の大きさ(身長、頭囲、胸囲など)を測ってみました。そのあと、聴診器を使って心音の聴取、オムツ交換を体験しました。
【どんな音が聞こえたかな?】
【上手にできたかな?】
赤ちゃんの大きさを知ったあとは、抱っこ、沐浴(お風呂)を体験してもらいました。
【沐浴の手順を熱心に見学している参加者の方々】
参加者内訳(15名)
小学生(4~6年)11名
中学生 4名
◆参加者アンケートより
①参加した感想
「沐浴がすごく難しかった。人形だから暴れたりしないけど、本当はもっと大変なのだろうと思った」
「心拍数は、年を取ると減ってしまうことを知った。抱っこが思っていた以上に重たくて難しかった」
「赤ちゃんはまだ首もすわっていないから、支えながら体を洗うのが難しかった」
「聴診器をずっとつけていると耳が痛くなることを初めて知っておどろいた」
②今後はどんな勉強をしたいですか?
「お母さんのおなかにいるときの様子、助産師さんのこと、出産の痛さがどれくらいか知りたい」
「赤ちゃんが物を飲み込んでしまった時の対処法を知りたい」
「アプガースコア※をどうやって決めているのか勉強したい」
※アプガースコア・・・出産直後の新生児の状態を皮膚の色や呼吸などから評価するスケール
◆参加者の保護者より
「命の大切さや自分がどのように育てられたのかも、体験することで知ることができたと思う」
「医療や介護に興味があり、身近な大学で参加できる講座があり、勉強や夢のきかっけになればと思う」
「(子どもに)将来の自分を何か想像してもらえたらと思い、一緒に参加しました。機会があれば、また参加したい」
◆主催者のコメント
参加者の皆さんの中には、初めて赤ちゃんを抱っこした方もいらっしゃいましたが、皆さんとても上手に看護され、赤ちゃんの重さも実感していました。赤ちゃんの心音を聴取して「なぜ赤ちゃんの心音は早いのですか?」と質問される様子もあり、楽しく熱心に学んでくれました。
兵庫県立大学では、多彩な教育・研究資源を生かし、魅力ある公開講座を地域の皆様向けに開講しています。看護学部では、学部の特徴をいかした公開講座を毎年企画し、開催しています。
次回も楽しく学んでいただける企画を考えます。お楽しみに。
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