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コロナ禍に自ら考えて動いた経験、課外ボランティア活動が就活の大きな自信に!

 

奥村なぎささん・毛利美咲さん

環境人間学部環境人間学科・食環境栄養課程(永井ゼミ)4年生。合同で小学生向けの食育研究を行う。2020年に予定していたモンゴルの小学校での実習がコロナの影響により近隣の小学校に変更。家にいる時間が長くなった子どもたちのために「むし歯になりにくい飲み物の選び方」を指導した。二人ともに教員採用試験に合格し、2021年度より兵庫県栄養教諭として働く予定。奥村さんは幼児〜中学生向けキャンプリーダー、毛利さんは子ども食堂のボランティア団体に所属している。

 

コロナ禍での実習経験を採用試験にいかせた

 

奥村:私たちは合同で、小学生向けに「歯と栄養」についての食育の研究をしています。研究室の取り組みとしてモンゴルの小学校で実習する予定が、コロナの影響で行けなくなってしまったため、急遽自分たちで受け入れ先を探し、近隣の小学校で実習をしました。

 

毛利:日本の小学生向けに実習内容を変更するのは大変でした。自粛生活で子どもたちは家で過ごす時間が長くなり、自分でお菓子や飲み物を選択する機会が増えたことでむし歯のリスクが高まると想定し、むし歯にならないための飲み物の飲み方を子ども自身が考えて実践できるような授業をすることにしました。

 

奥村:毛利さんが低学年、私が高学年を受け持ちました。授業をする時期や学年のレベルに合わせて、話す内容や板書の書き方などを工夫する必要がありましたが、毎日児童と関わっていない中で、やりとりをイメージするのが大変で、とても苦労しました。

 

 

毛利:実際に小学校で授業を8回も体験できたのはすごく為になったんです。教員採用試験の二次試験で模擬授業を行う際に、児童への話し方や授業構成などをそのまま活かすことができました。

 

奥村:それに、この期間を通して自分から動く力が身についたと思っています。教員採用試験は夏でしたが、勉強や面接練習をしていたのは自粛期間でした。他学部の学生とオンラインで集団面接の練習をしたり、集中力を維持するために毛利さんと二人でZoomをつないで試験勉強したり、自分たちなりに何ができるかを考え、動いたんです。「これだけ考えて頑張ってきた」という事実は就活をする上で自信につながりましたね。本番はもちろん緊張しましたが、冷静かつ堂々とすることができて、いつも通りの自分の力が発揮できました。

 

子ども食堂での活動が面接での自信になった

 

毛利:就活をする上で強みになると感じたのは、何か一つやり切った経験があることです。私は栄養教諭を目指していたので、子どもたちと関わる経験をしておきたくて、Activoというボランティアの情報サイトで「子ども食堂」の募集を見つけて参加していました。活動内容は月に1度、季節や行事をテーマにしたメニューを子どもたちと一緒に料理して食べるというもの。私はレシピを考えるチームの中で「どうしたら調理の段階から楽しんでくれるかな」と、子ども目線で考えることの大切さを学びました。調理は楽しんで参加していても片づけになると遊んでしまう子がいるので、タイムアタックのようなゲーム性を取り入れるなど、ボランティアみんなの特技をいかして集中が続くよう工夫しました。

就活の面接では「学生時代にどんな力を身に付けたのか」「長所は何か」と聞かれた時に、子ども食堂での経験から自信を持って答えることができました。

 

 

奥村:私はキャリアセンターで自分の強みや志望動機を深められたので、面接中にどんな質問がきても自信を持って答えられました。「部活でリーダーをしていました」など特別なことが言えなくても、自分が頑張ってきたことが明確であれば強みになると思います。さらに、ただ頑張るだけではなく「自分がどうしていきたいか」を考えて行動することが強みにつながるんだな、と面接練習をする中で感じましたね。

励ましあえる仲間を見つけておくことも大事だと思います。私は、毛利さんや一緒に集団面接の練習をした仲間がいたから頑張れたわけで…。やっぱり一人ではここまで勉強も努力もできなかったと思いますね。

 

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