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獣脚類恐竜の卵・卵殻化石“ヒメウーリサス・ムラカミイ”のギネス世界記録®への認定について

本学の三枝春生・池田忠広自然・環境科学研究所准教授 兼 兵庫県立人と自然の博物館主任研究員らが所属する研究グループは、2019年1~3月にかけて、丹波市山南町において大規模発掘調査を実施しました。その調査により発見した卵や卵殻片、小型脊椎動物等の化石について、調査研究を進めたところ、これら卵殻化石には小型獣脚類恐竜の卵殻が4種類含まれ、内1種類は新卵属・新卵種、また内1種類は新卵種であることが明らかになりました。その新卵属の化石である、小型獣脚類恐竜の卵・卵殻化石“ヒメウーリサス・ムラカミイ”が、世界最小の(非鳥類型)恐竜卵化石として5月23日付でギネス世界記録に認定されました。

世界最小の恐竜卵化石を発見した研究チームのメンバーら(兵庫県三田市の兵庫県

立人と自然の博物館にて)=筑波大学・兵庫県立人と自然の博物館提供

「世界最小の恐竜卵化石(ヒメウーリサス・ムラカミイ=写真左)とギネス世界記録

の認定証」=筑波大学・兵庫県立人と自然の博物館提供

 

世界で最も小さい非鳥類型恐竜の卵化石はおよそ45×20mmの大きさで、兵庫県丹波市上滝卵層から発見されました。Himeは「小さい、可愛らしい」という意味の日本語、oolithusはギリシャ語で「卵の石」という意味です。murakamiiは丹波竜の第一発見者であり、本化石群の発見や調査に大きく貢献した、丹波市の上久下地域自治協議会会長である村上茂氏に由来しています。

今回ギネス世界記録に登録された化石は、兵庫県立人と自然の博物館3階「丹波の恐竜化石」展示室にて、令和2年9月13日(日)まで展示される予定です。

 

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