記事検索

  • 学部・組織・所属

  • 記事のテーマ

  • 記事のタイプ

面接の延期を、追い風に変えた! 自粛期間の自主研究が農機メーカーの扉を開く。

 

小南 泰斗さん

工学部機械・材料工学科2021年3月卒業。知能計測制御研究室に所属し、「平行リンク型クアッドロータの改良および垂直姿勢での飛行に関する研究」というテーマで、ドローンの自動制御に関わるプログラミングの研究を行った。2021年度より大手農業・建設機械メーカーに設計職として勤務。

 

目標を意識し、苦手科目を自分の強みに変えた

 

4年生で研究室に入ってから、「ドローンを自動で飛ばす仕組み」について研究をしています。プログラミングを使った制御の仕組みの研究なので、自動車や船など、ドローン以外のものを動かすことにも活用できます。

 

私の研究知識やプログラミングスキルが活かせる自動制御の分野では、今、農業機械への活用が注目されています。人間にとって不可欠な食料をつくる農業の担い手がいなくなったら人は生きていけません。これから世界中に役立つ技術であり、「農業の自動化には大きな需要がある」と確信しています。

 

ゼミで専門としてきたプログラミング研究

 

ただ、機械を思い通りに操る仕組みをつくる制御工学の成績はあまりよくなく、かなりの苦手意識がありました。自動制御の分野に進むには不可欠なものです。何が何でも苦手意識を克服しようと特に集中して勉強しました。今では、この制御工学のプログラミングスキルは自信を持って「得意なこと」だとアピールできるものになっています。自分で具体的な目標や目的を定めることで、成長のスピードは何倍にもなります。

緊急事態宣言下の自主研究で、面接チャンスをものに

 

 

2021年度からは大手農業・建設機械メーカーで設計職として働いています。就活当初から研究を活かせる設計職を志望していましたが、設計職の求人はプラントや工場のものがほとんど。僕は「自分の技術を商品に変えて暮らしの中で評価されたい」と思っていたので、興味のある企業に出会えず悩んでいました。3年生の1月に学科の就職説明会で配布された企業リストで「農業機械の設計職」を見つけた時は、これだ!と思いビビッときました。

 

推薦枠だったので、面接は1回だけ。自分の研究内容を発表する必要があり、4月下旬の面接に向けて3月頃から準備を進めていたのですが、コロナの影響で1ヶ月延期に。推薦枠で受ける人は大学院生が多い中、4年生になったばかりでまだ自分の研究成果を持っていなかった僕は無謀にも、「自宅で過ごす2ヶ月間を活用し、農業機械の技術に関するプログラミングの研究をして面接で発表しよう」と、取り組むことにしたんです。

 

自粛期間は研究室のオンライン質問会が毎日開かれていたので、先生や先輩にアドバイスをもらったり、他大学の公開オンライン授業を聴講したりと、通学できないことを逆手に取って研究に没頭。面接で成果を発表することができました。限られた時間の中でも、何が出来るかを考え、全力で取り組むことが自分の望む未来を引き寄せてくれる!そう実感したチャレンジになりました。

 

COPYRIGHT © UNIVERSITY OF HYOGO. ALL RIGHTS RESERVED.