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ラジオ関西に出演! 理学研究科 和達大樹教授

実験室での和達教授

 

本学ではラジオ関西との共同企画で、教員が取り組む先進的・特徴的な活動を広くPRするために、毎月1回本学の教員が、ラジオ関西番組「PUSH!」にてパーソナリティと対談形式で紹介しています。

 

7月6日(火曜日)放送の「PUSH!」「こちら兵庫県立大学です!」に登場するのは、理学研究科 和達大樹(わだち ひろき)教授です。

今回のテーマは「光で磁石を見る」。

和達教授の専門は、放射光科学、物性物理学です。

 

磁石というと私たちにとって子どもの頃からとても身近な存在ですが、その性質にはまだ分からない点が多くあります。

磁石は隕石や鉱石に含まれていることからも分かるように、自然界にもともと存在する物質ですが、人の手でつくることも可能だそうです。

和達教授は磁石を「作る」専門ではなく、その性質を「見る」専門。

磁石にレーザー光を当て、100兆分の1秒という非常に短い時間間隔で、磁石の反応を明らかにする研究を続けています。

 

顕微鏡で磁石を見ると、磁石の構造や性質がよく分かるそうです。一般に出回っている磁石はN極とS極の方向がはっきり分かれていますが、物質によってはこれらが混ざっているものもあります。そのような磁石では、ミクロのスケールで面白いパターンを見ることができるとのことです。

 

和達教授は、磁石にレーザー光を照射することにより、どれだけのスピードで磁極の向きを変えられるか、即ちN極とS極を反転させることができるかを調べています。

研究では、ミクロな磁石がどのような条件下のとき、どのような速さで、どのような動きをするのかについて明らかにし、将来的に情報通信などの分野において革新的な技術開発に繋げていきたいということでした。

基礎研究の分野では、ある研究成果が直接何かの開発に役立つ、ということはなかなかありませんが、いつかそれらの一つ一つの積み重ねが応用され、私たちの生活に大きな変化をもたらすことになるかもしれません。

 

最後に和達教授から、「県立大の播磨理学キャンパスはSpring-8のすぐ側にあり、光を用いた研究が進んでいます。光でいろいろなものを見てみたい人はぜひ、進学を考えてみてください。」とのメッセージがありました。

様々な背景を持つ学生が、それぞれの目標を持って研究に携わるようになれば、日本の研究分野はもっともっと広がっていく、というパーソナリティーの林編集長の言葉に、深くうなずくと同時に、輝く日本の未来を垣間見た気がしました。

 

放送内容は下記関連リンクからお聞きいただけます。

 

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