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工学研究科の大学院生が、電気化学会第89回大会「優秀学生講演賞」を受賞しました

3月15日~17日に開催された、電気化学会 第89回大会にて、工学研究科 材料・放射光工学専攻 博士後期課程2年生の辻流輝さんが講演を行い、「優秀学生講演賞」を受賞しました。

担当教員の伊藤省吾教授(左)と、受賞した辻流輝さん(右) ※撮影時のみマスクを外しました

 

受賞したタイトルは、「炭素電極を備えた多層多孔質型ペロブスカイト太陽電池のホール輸送能力の強化」です。

 

これは、既存の太陽電池よりも薄くて軽く、さらに安価に製造できると期待される「ペロブスカイト太陽電池」に焦点を当てた研究です。本研究では電極に用いられる炭素材料に、ニッケル酸化物を導入することで、太陽電池の変換効率を13%から最大で15.2%まで引き上げることに成功しました。

 

発表者の博士後期課程2年生の辻さんは、「私たちは、世界中の全ての人々が自由に、そして環境に優しいエネルギーを利用できる社会の実現を望んでいます。そのためには、とても安価なエネルギー変換デバイスが必要であると考え、これを可能にするエネルギー材料の研究開発を進めています。今回の学会では良い研究成果を発表でき、また活発な議論もできまして、とても有意義な学会となりました」とコメントしました。

 

なお、本研究は、兵庫県立大学、フラウンホーファー研究所(ドイツ)、グルノーブル・アルプ大学(LEPMI、フランス)の3研究機関と、Solaronix(スイス)、紀州技研工業株式会社(和歌山県)の2企業による国際共同研究の成果であり、科学技術振興機構(JST, EIG CONCERT-Japan,「超空間制御による機能材料」)の支援のもと実施されました。

 

関連リンク

・公益社団法人電気化学会

・フラウンホーファー研究機構(日本代表部)

・グルノーブル・アルプ大学

・Solaronix

・紀州技研工業株式会社

・科学技術振興機構

 

 

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