6月21日(火)に、神戸商科キャンパスで、神戸地方裁判所の裁判官の方による講義が行われました。
幅広い視野を養う
この講義は、全学共通教育科目の法学の授業時間を利用して行われ、1回生の約100名の学生が受講しました。
本学では、すべての学部生にとって必要とされる幅広い視野を養うとともに、豊かな人間性の涵養と課題探求能力の向上、国際的なコミュニケーション能力を養成する教育を実施しています。全学共通教育科目は、1回生を対象に、神戸商科キャンパス(国際商経学部・社会情報科学部・看護学部)と姫路工学キャンパス(工学部・理学部・環境人間学部)の2か所で開講しており、外国語コミュニケーション能力や情報リテラシーの向上、人文科学系、社会科学系、自然科学系などの分野における教養の習得、現代社会が抱える課題への理解を目的とした多彩な科目を提供しています。
日々の暮らしと司法とのつながりを学ぶ
法学の授業は、日常生活において、受講者が法と様々な面で関わっていることを認識して、法に関する関心の醸成を図ることを目的とし、法に関する基礎的な知識や法的思考を養い、専門資格や公務員試験などをめざす学生への動機付けや、将来役立つ知識の取得を目標としています。また、外部講師を積極的に招聘して、実際に現場で働かれている方の生の声を聞くことを大切にしており、このたび、神戸地方裁判所のご協力を得て、裁判官の方をお招きしての講義が実現しました。
講義では、神戸地方裁判所第1刑事部判事補の成田昌平氏から、「法学-司法制度・裁判員制度について」と題して、司法制度、裁判制度の概要・役割、裁判員制度について、ご講義いただきました。
まず、三権分立制度に関することや、民事裁判や民事調停、刑事裁判など、裁判の種類に関する説明があり、その後、裁判の仕組みや手続きについて分かりやすく紹介されているビデオと、普段なかなか見ることのできない建物内や大法廷が撮影された最高裁判所見学ツアーのビデオを視聴しました。
ビデオ視聴後は、国民の中から選ばれる裁判員制度についてお話いただきました。講義の合間には、「法服の色が黒いのはなぜ?」といったクイズがいくつか出され、○×クイズでは、学生も挙手するなどして参加しました。また、学生から寄せられた質問にもお答えいただくなど、貴重なお話を伺うことができ、司法制度と裁判員制度について、理解を深める機会となりました。
なお、本学は、裁判所事務官や家庭裁判所調査官を輩出しており、裁判所で活躍している卒業生がいます。
・裁判所
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