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工学部の学生が、第27回全日本高校・大学生書道展「大賞」を受賞しました

このたび、公益社団法人日本書芸院及び読売新聞社主催「第27回全日本高校・大学生書道展」において、工学部4年生の西崎日菜子さんが大賞を受賞しました。

本書道展は、学生書道のグランプリといわれており、今回は総出品点数7,998点の中から、大賞55点、展賞328点、優秀賞596点が選ばれました。大賞と展賞を受賞した作品については、8月23日~28日の6日間、兵庫県民会館において展示されました。また、公益社団法人日本書芸院の公式サイトでは、展示会場内を360度カメラで撮影した仮想現実(VR)映像で作品が無料公開されています。専用の機器やアプリは必要なく、スマートフォンやパソコンで閲覧可能です。なお、西崎さんは、本書道展において2作品応募し、大賞と併せて展賞も受賞しました。

漢字部門「大賞」受賞作品

 

調和体部門「展賞」受賞作品

 

西崎さんは、小学校3年生のときから書道を習い始め、現在も本学で工学の勉強に励みながら、週1日、1時間半から2時間の稽古を続けています。受賞した作品は、いずれも中国の詩人・杜甫の漢詩を題材にした作品で、1枚書き上げるのに40~50分かかるそうです。今回の受賞について西崎さんは、「昨年応募したときは、優秀賞だったので、大賞を受賞したと聞いたときは、すごく驚きました」と話しました。書道を通して身につけられたこととして、今回の作品のように、1枚の半紙に多くの文字を書くときや、文字の「はね」や「はらい」などの細かい箇所を気にしながら筆を進めるときに求められる集中力と、書道の先生が書かれたお手本と自身の作品との違いを見比べたり、それぞれの文字の形や作品全体のバランスを見るときに必要な観察力を挙げました。これらの集中力と観察力は、工学部での実験の場面でも活かされているといいます。

また、書道に取り組んでいるときは、作品を仕上げること以外に何も考えずに取り組めることや、芸術性が高く、少しずつ直しながら文字を理想の形につくり上げていく過程に書道の楽しさを感じるといい、工学における何かをつくるという「ものづくり」にも通じているところがあるといいます。「書道は、社会人になってからも続けていきたい」と、西崎さんは書道の魅力を話してくれました。

 

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