本学は、公益財団法人ひょうご震災記念21世紀研究機構が一般の方々を対象に実施している大学教養レベルの連続講座「ひょうご講座」の開催に協力しており、教員を講師として派遣しています。
今年度は、テーマ性を明らかにした一般コース「防災・復興」「社会・地域」「国際理解」の3分野と、社会人の学び直しの機会提供を目的としたリカレントコース「データサイエンス」と「AI活用実習」の2分野の計5分野において、連続講座がそれぞれ9月初旬から、いずれも兵庫県中央労働センター(神戸市中央区)で平日夜間(18:30~20:00)に開催されます。


昨年のリカレントコース「データサイエンス」の様子
このうち、リカレントコース「データサイエンス」については、本学の社会情報科学部の教員8名が回替わりで講義を行うことになっています。本記事では、リカレントコース「データサイエンス」についてご紹介します。
これからデータサイエンスやAIについて学びたい方に向けて
講座の概要
リカレントコース「データサイエンス」は、社会情報科学部が開設した2019年から実施されており、今年度で6回目の開催となります。今年度は「ビッグデータ、AIとその周辺を読みとく」をテーマに、全8回の連続講座(座学)として行われます。

・場所:兵庫県中央労働センター(神戸市中央区下山手通6-3-28)
最寄り駅 :神戸市営地下鉄西神・山手線「県庁前駅」下車・徒歩8分、神戸高速鉄道「花隈駅」下車・徒歩10分、JR神戸線・阪神電鉄「元町駅」下車・徒歩15分
・開催時間:18:30~20:00
・定員:20名
・受講料:12,000円(全8回コース)
内閣府が公表した「AI戦略2019」において、令和の「読み・書き・そろばん」は「数理・AI・データサイエンス」であると示されてから6年が経過しました。昨今、国内各地の大学でデータサイエンス系の学部が次々と新設され、さらに高等学校では2022年度から「情報Ⅰ」が必修科目として新たに設けられ、2025年度からは大学入学共通テストに必須科目として導入されるなど、DXの基盤となるAIとデータサイエンス教育は年々進展しています。さまざまな業界・分野の企業や組織においても、今後、我が国における少子高齢化に伴う人口減少や働き手の不足による課題の解決等のためにデータサイエンスやAIの活用が期待されており、かつ、今日においても欠かせないものとなりつつあります。
本講座では、現役社会人の方をはじめとした「これから企業内でDXに取り組みたい」という方や、「これからデータサイエンスやAIについて学びたい」というあらゆる世代の方々を対象に、今後も進展が予想されるこれらの技術はどのようなもので、どのように進歩してきたのか、また、社会との関わりや今後の展開について、社会情報科学部の教員が分かりやすく解説します。

大学での学びが体験できる
講座の内容
本講座の前半の第1回から第4回の講義では、人工知能や機械学習などの「データ分析」の分野を専門とする教員が、データサイエンス・AIとはどのようなものなのかについて解説します。後半の第5回から第8回の講義では、アルゴリズムや計算理論などの「数理情報」の分野を専門とする教員が、情報技術やオペレーションズ・リサーチ、数理最適化といった社会への応用について解説します。
また、本講座の内容は、本学の全学部の1年生を対象に全学共通科目として開講しているオムニバス講義「情報技術と現代社会」で行われている授業を凝縮したものとなっており、受講参加者の方々には、まさに大学で行われている授業を受講していただけるような内容になっています。
※オペレーションズ・リサーチ…効率化や最適化の手法を体系的に研究する学問分野。経営、製造、物流、医療、公共政策など多様な分野での意思決定に対し科学的にアプローチする。
※数理最適化…与えられた制約条件下で特定の関数を最大化または最小化するような値を数学的な手法で求める計算技術。
※アルゴリズム…数学的に定義された問題を解決するための手順や計算方法。なるべく少ない有限回数の処理で、目的に応じた答えを返すことが期待される。

このような方におすすめです
・これからデータサイエンスを学習したいとお考えの社会人の方
・教養としてデータサイエンスにまつわる知識を身に着けたい方
・データサイエンスに興味はあるものの、どのように学べば良いのか分からない方
・データサイエンスやAIがどのようなものなのかを知りたい方 など
講座は初歩的・入門的な内容であるため、初学者の方にも安心して受講いただけます。また、18時30分開始であるため、例年、仕事帰りに受講されている参加者の方もいらっしゃいます。
この機会に、データサイエンス・AIの学びを始めてみませんか。

なお、リカレントコース「データサイエンス」の他に、リカレントコース「AI活用実習:AI活用のための基礎技術とその応用を学ぶ」(全5回コース)に工学研究科の森本雅和准教授が、一般コース「防災・復興:災害の教訓を活かし、備える」(2025 年7月11日現在申込受付終了)に減災復興政策研究科の阪本真由美教授が登壇します。
ひょうご講座2025の詳細・受講申込等については、下記のリンク先をご覧ください。申込受付は先着順とし、定員になり次第締め切りとなります。
・ひょうご講座2025(公益財団法人ひょうご震災記念21世紀研究機構研究戦略センター公式サイト)
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