兵庫県立大学学生シンポジウム2020 “「未来」を創る「今」がある” が9月5日(土)に神戸防災キャンパス(HAT神戸 人と防災未来センター東館4階)にて開催されました。
主催は兵庫県立大学学生シンポジウム企画チームと減災復興政策研究科です。
今回はコロナウイルス感染拡大の影響により、午前中のスケジュールのみZoomによるオンライン参加も可としました。
講演を聞く対面参加の学生
参加者交流のためのアイスブレイクを経て、はじめに減災復興政策研究科・澤田雅浩准教授が「震災と防災、ボランティア」について講演しました。
ボランティアの本来的な姿や活動内容、そして被災者との関わり方と支援に臨む際に心がけることの説明は、一般に語られるボランティア像とは異なる新たな視点を提供するものであったと言えるでしょう。
次に、学生主体の災害復興支援団体であるLAN(Leaders’ Active Network)とBridge、そして副専攻「防災リーダー教育プログラム」を受講する学生より、それぞれのボランティアにかける思いや活動内容が紹介されました。
普段は別々に活動している団体・集団について、それぞれの思いや活動内容を共有し、そして共同開催することがいかに大切であるかを実感したことと思われます。
澤田准教授による講演
お昼休憩時には防災食の紹介もあり、午後からはワークショップが行われました。ワークショップは、次の災害に向けて学生がすべきことやボランティアの本質、そして今後行いたいボランティア活動について焦点を当てた内容でした。
ワークショップの成果を発表している様子
最後に、このシンポジウムの企画代表者である学生は「このようなシンポジウムや支援活動を通してより多くの県大生にボランティアの重要性を伝え、さらに一般社会の防災意識が高まっていくよう頑張っていきたい」と締めくくりました。
対面参加者の集合写真
参加した学生からは「貴重な学びの時間だった」「次につながるアイデアを獲得した」「実際にボランティア活動に挑戦したい」といった、好意的な感想を聞くことができました。
なお、これらの内容は9月26日(土)、27日(日)にリモート開催される全国公立大学学生大会LINKtopos(公立大学協会主催)でも披露される予定です。
関東大震災が起こった9月1日は「防災の日」であり、今年の8月30日から9月5日は「防災週間」とされています。日本は災害大国であり、近年の豪雨災害などを考えたとき、防災の日の重要性がこれまで以上に高まっています。また、今年は新型コロナウイルス感染症が流行し、このことは防災を改めて見つめ直すきっかけとなっています。
兵庫県立大学は、阪神・淡路大震災がまさに起こったフィールドにあるため、全国の大学と比べて防災教育や災害ボランティアを大切にしていますが、防災について学ぶ、またボランティアに参加する学生は決して多くはありません。
このような背景から今回、私たちは「学生の防災意識を育て、災害に強い社会を築く」というスローガンのもと、学生同士で防災について考える「兵庫県立大学学生シンポジウム」を開催することにしました。
(兵庫県立大学学生シンポジウム企画チームより)
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