2020年12月20日(日曜日)に地域創生人材教育プログラム(RREP)の一環として、「宮城大学・兵庫県立大学 合同発表・交流会」を行いました。両校合わせて計150名程度の学生と教員、そしてフィールドワーク先の自治体関係者などが参加しました。
例年は、参加者全員が講義室に集まり、両校をオンラインで繋いで開催しましたが、今年度はコロナウイルスの影響により、各々が自宅や研究室から参加しました。
また、例年とは異なる試みとして、両校の学生による交流時間を設けました。
開会の挨拶をする宮城大学 郷古教授(下段)と、
司会を務める宮城大学 中沢特任助教、本学 大瀬特任講師(上段左から)
合同発表では、本プログラムの開講科目「地域プロジェクト演習」の最終講義として、12グループが実践の成果を発表しました(宮城大学では「コミュニティ・プランナー演習」)。
展示パネルについて発表する、本学経営学部3年生の学生
交流会では、先ほどの発表内容を基に学生を4つのグループに分け、両校が対話しました。3年生を中心に発表内容への質疑が行われたほか、下級生からは今後の実践演習について質問が寄せられました。実践演習での苦労や工夫など、様々な情報について両校で共有することができました。
合同発表・交流会の終了後は、本プログラム内での活動終了後も地域での活動を続ける4年生から、激励の言葉がありました。本学看護学部の4年生2名は「プログラムやその後の活動を通じて、できないことを諦めずにどうやったらできるようになるか、主体的に考えることができた。また、さらに広がった人と人との繋がりによって様々な視点から意見を聞くことができ、自分の考えの幅も広がった。 制限のあるコロナ禍で、何かを行うことはエネルギーのいることだが、その分の成長は計り知れない。制限があるからこそできることを考え、頑張ってほしい」と下級生にエールを送りました。
地域活動から得たものについて伝える、本学4年生のスライド
続いて、両校の学長、副学長より学生へ応援メッセージが送られました。宮城大学の川上伸昭学長は、デジタル時代ならではのコミュニケーションの重要性と、コロナ禍で制約のあった学びについて、制約がなくなった時に振り返ってみることの大切さを伝えられました。
本学の髙坂誠副学長は、宮城大学との連携が始まった当初を振り返り、両校で作り出した本プログラムの意義を踏まえ、学生の更なるチャレンジに期待を寄せました。
閉会の挨拶では、本学の緑環境景観マネジメント研究科 平田富士男教授が、本プログラムは人との信頼関係を取得するプログラムであることを強調しました。その上で「実践的な体験による記憶を記録として残し、他の人と共有することで活用してもらいたい。そうすることにより、プログラムに参加した意義が更に深まる」と締めくくりました。
司会を務めた本学の地域創造機構 大瀬祥子特任講師は「2~4年生のプログラム履修生は、大学・学年を超えた繋がりを持つこともでき、充実した2時間半となった。実際に会ってコミュニケーションをとることは大切だが、離れた2大学間の学生交流については、このような形を応用して新しい交流のあり方を模索できると感じた1日になった」と振り返りました。
所属学部の主専攻以外にも各自の学びの機会を広げるため、本学では学部の枠を超えた「副専攻プログラム」を設けています。地域創生人材教育プログラムは「副専攻プログラム」の1つです。兵庫県の地域課題を学習し、解決に向けて地域と協働することで、実践的に活躍する力を育成します。
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