新型コロナウイルス感染拡大防止のための自粛生活は、学業に勤しむ大学生の生活にも暗い影を落としています。
そんな中、心温まる話題が飛び込んできました。
播磨理学キャンパスで、令和3年3月3日、理学部の一人暮らしの学生を対象に食料品の無料配布が行われました。
学生寮などで一人暮らしをしている学生の中には、コロナ禍でアルバイトの雇止めや仕送りの減少、外出自粛などにより、生活困窮やストレスを抱えている学生も存在していることが判明。
本学でも学生が安心して学生生活を続けることができるよう、授業料の延納・分納、減免制度の拡充など、様々な支援を行ってきました。
それに加え、地域と連携した取り組みができないかと考えた生命理学研究科の梅園良彦教授が、地元のたつの市に相談したことから、今回の支援が実現しました。
事業に参加してくださった方々からの温かい応援メッセージ
たつの市では、家庭に眠っている食品を持ち寄り、福祉団体・施設、こども食堂等に提供する、フードドライブ事業を実施しています。
「フードバンクたつの(特定非営利活動法人いねいぶる)」を通じて、地元地域の温かみを届けたいとの思いから集まったカレーや即席麺、菓子類など、計400人分の食料品を学生に無料で提供していただきました。
提供していただいたご飯、カレー、菓子類、飲料などの様々な食料品
幸い当日は晴天に恵まれたため、播磨理学キャンパスの中庭で食料品の配布を実施することにより、混雑を避け、密を防ぎながら配布を完了することができました。
食料品を手にした学生からは思わず笑みがこぼれ、また、提供してくださった方々への感謝の言葉が溢れていました。
播磨理学キャンパス中庭での配布の様子。多くの学生が参加しました
事業にご協力いただいた「たつの市」の皆さま、「いねいぶる」の皆さまに感謝申し上げます。
支援を受けた学生たちは、いつかコロナ禍を振り返った時、地元住民の方々から届いた思いを一緒に思い出すことでしょう。
その思いを違う形でまた、誰かに返してあげる日が来るはずです。
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