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転部に3度の留学、 目標に向かって悔いなくやり切った4年間が かけがえのない成長

 

小林卓大さん

経済学部国際経済学科2021年3月卒業。幼少からパイロットを目指し、その目標に沿った進路を選択。理学部から経済学部に転部し、国際経済を学びながら、中国への交換留学やアメリカへの語学留学を経験。パイロットになる夢は叶わなかったが、在学中の経験を活かして2021年度より産業機械を提供するグローバル商社に勤務。

 

パイロットになる目標に必要な学びを留学で積み重ねた

 

パイロットになること。それが私の目標でした。祖父がパイロットで両親も姉も航空業界で働く家に生まれ、私自身もその道に憧れを抱いていたので、パイロットになるために必要な知識を得ようと理学部に入学しました。ただ、1年生の夏休みにフィリピンに語学留学した際に異文化をまたぐ国際経済に関心を持つようになったんです。これをしっかり学んでパイロットを目指そうと2年進級時に経済学部に転部しました。

 

経済学部の授業ではインドの経済や政治について研究されている先生がいらっしゃって、私も趣味のサッカーの大会でインドに行ったことがあったんですね。それで、先生の見解と自分が現地で体験したことの見解を意見交換しながら現状のインドについて考えることができ、1つの国にも色々な見方があることを学びました。

 

2年生からは1年間、兵庫県立大学が提携している中国の曁南大学国際学院に留学しました。中国と日本の経済のあり方の違いを学び、他にも現地の子どもたちにサッカーを教える活動にも参加して、コミュニケーション力を磨きました。

 

4年生の4月から、今度はアメリカに語学留学し、ビジネス英語のスキルアップに挑戦しました。その学校はパイロットを目指す様々な国の学生が集まっていて切磋琢磨できる環境だったんです。振り返ると本当にいろいろなことにトライしてきました!4年間で自分の目標を叶えるために必要と思うことはやり切ったと思っています。

 

 

ボストンでの就職フォーラムが新しいチャンスにつながった

 

就活では、もちろんパイロットが第一希望でしたが、国際的な感覚が活かせる企業にもエントリーしました。留学先で商社の駐在員として赴任されている方と知り合う機会があり、貿易に関係した仕事にも関心があったので、ボストンで開催された留学生向け就職フォーラムでは商社にエントリーしたんです。その中で、内定をいただいたのが4月から働く会社です。パイロットを目指していることを伝えた上で内定をいただきました。

 

一方でパイロットの就活はというと、残念なことにコロナ禍が航空業界を直撃したこともあり、採用枠が縮小されるなかで選考に残ることができませんでした。進路変更を迫られ、気持ちが沈みかけた時期に支えになったのは、内定をいただいた商社の方が私の「夢」への挑戦を応援して承諾の返事を待ってくださったことでした。今度はここで目標を持って社会に貢献していく決心がつきました。

 

 

パイロットへの挑戦に後悔はありません。数カ国で学び、様々な文化と価値観を持った人と出会えたことが、自信になっています。特にアメリカの語学留学先では、同じくパイロットを目指す学生から飛行機の操縦シミュレーションをしているという話を聞き、自分より様々な経験をしていることに刺激を受けました。それ以上に、南米出身の学生と日本との政治情勢の違いを話したり、コロナ禍で命を守ることについての考え方の違いについても話したりと、職業訓練に留まらない経験を得ることができました。その経験は、どんな職業に就いても、多様な価値観のなかでお互いを尊重して働くことに役立つものだと思います。

 

この4年間は、自分から行動を起こすたびに、先生、友人、家族など、協力してくれる人が増えていき、「恐れずにアクティブに行動する」ことの大切さを教わりました。みなさんの期待に恩返しできるよう頑張ります!

 

※経済学部・経営学部は再編により、国際商経学部・社会情報科学部となりました。

 

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