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学内にいながら、海外の友達ができるってほんと?

「国際交流センターのプログラムなら、オンラインで海外の人と繋がれます」

 

 

兵庫県大生の「くわしく教えて」に答える『県大Tips』。今回のテーマはオンライン国際交流です。

みなさんは、神戸商科キャンパスにある国際交流センターをご存知ですか?海外の文化を学んだり語学力を向上させたりすることを目的に、兵庫県立大学の学生に向けて、様々な国際交流プログラムを提供するセンターです。2019年の開設当初からオンラインのプログラムも充実していて、兵庫県立大学の各キャンパスの学生が活用しているんです。今回は、担当のシモナ先生と、実際にオンラインプログラムを体験したお二人に、1460編集部がお話を聞きました。

 

ゲスト:シモナ・ルクミナイテさん(本部 特任助教)、入江真樺さん(国際商経学部2年生)、菅野詩織さん(工学部2年生) /  聞き手:1460編集部

 

 

オンラインのプログラムが充実。自分のペースで海外交流。

 

編集部:みなさん、今日はよろしくお願いいたします。さっそくですが、シモナ先生、国際交流センターにはどんなプログラムがあるのでしょうか?

 

シモナ:国際交流、国際コミュニケーション力の向上、多文化理解の3本柱を軸に、様々なプログラムやイベントを企画しています。学生にはオンライン参加できるものやカジュアルに会話ができるイベントが人気です。

 

国際交流の一環で、世界各国で実施されているプレゼンテーションイベント「ペチャクチャナイト」も開催している

 

編集部:そのなかでも今日は、オンラインでのプログラムについて教えてください!

 

シモナ:語学力の向上やコミュニケーションに最適なプログラムがいくつかあります。ネイティブの英語インストラクターがプレゼンテーションやスピーチをサポートしてくれる「英語サポートプログラム」や先生と英会話を楽しむ「英語チャット」、そして特に人気なのがLINEやZoomを使って、海外の人とやりとりができる「Conversation Partners Program(以下、CPP)」です。

 

編集部:LINEやZoomで交流できると、参加へのハードルが下がりますね。

 

シモナ:そうなんです。プログラムに登録してもらえれば、センターが希望に沿った外国人のパートナーを見つけてマッチングします。日時が固定ではなく、自分で時間を調整しながら交流ができるので、学生の満足度も高いですね。入江さんや菅野さんもCPPに積極的に参加してくれています。

 

国際交流センター(1階)が入っている国際学生寮棟

 

 

海外の友達との日常的な会話で、外国語学力がどんどん向上!

 

編集部:入江さんは、どんなきっかけでCPPを利用するようになったんですか?

 

入江:国際交流センターは私が通学しているキャンパス内にありますし、入学前から国際交流に興味があったのでInstagramで国際交流センターのアカウントをフォローしていたんです。それで「国際交流サロン」というプログラムに友達と参加したことがきっかけでCPPを知り、活用するようになりました。

 

インド人のパートナーとオンラインで会話する入江さん

 

編集部:菅野さんは工学部。姫路工学キャンパスだから国際交流センターへは遠いけれど、オンラインなら参加できますね。

 

菅野:そうなんです。私はなかなかセンターに行く機会がなくて、実は現地イベントには参加したことがないのですが、CPPや英語チャットなど、オンラインで交流できる場がたくさんあって助かっています。ちなみに私は入学時に GLEP など、県立大での国際的な取り組みについて調べていたので、入学時から国際交流センターのことは知っていました。

 

編集部:お二人とも国際的な取り組みには興味があったんですね。CPPでは日々、どんなやりとりをしているんですか?

 

菅野:今は、リトアニアの学生と台湾出身の留学生の2人と日常的にコミュニケーションしています。外国の人と仲良くなりたい一心でスタートして、はじめはしどろもどろだったのですが、どんどんコミュニケーション能力と語学力がレベルアップしているのを感じています!

 

編集部:それはやりがいがありますね!ちなみに、海外で暮らしている人とだけパートナーになれるのでしょうか?

 

菅野:台湾人のパートナーは兵庫県立大学に来ている留学生です。あとは基本的に現地に暮らしている人と繋がっているので、時差を考えながらLINEのやりとりをしています。

 

リトアニア人のパートナーとオンラインで交流する菅野さん

 

 

編集部:なるほど。シモナ先生、国内外のパートナーはどのように募っているのですか?

 

シモナ: CPPには現在200名くらいの県大生が登録しています。それと同じ数の海外の方々の登録もあるんです。センターが海外の大学や団体にアプローチして、パートナーシップが組めるように広げています。最近では韓国語を学びたいという学生が多いので、本学協定校の東亜大学校と連携しはじめたところなんです。

 

編集部:学生のニーズにあわせて連携先も広がっているんですね。

 

シモナ:そうですね。登録者が増えるにつれて、学生のニーズが明確になってきました。英語だけではなくて、ドイツ、フランス、スペイン、ベトナム、中国、韓国……学生はさまざまな国の語学や文化に興味を持っているんです。

 

編集部:入江さんはどんな人たちとコミュニケーションをとっているんですか?

 

入江:現在はインド人、オーストラリア人、リトアニア人2名の合計4名のパートナーと、ほぼ毎日会話しています。もともと世界の文化を知るのが楽しくて、とにかく英語を使ったコミュニティに参加したかったんです。

 

編集部:毎日!学校の友達と同じような頻度ですね。

 

入江:オンラインでこんなに仲良くなれるんだ!っていうくらい仲良しで。私の英語のレポート課題にアドバイスをくれたり、ファッションチェックをしあったり、YouTubeごっこと称してメイクアップ講座をしたり。あと、面白いのは、友達の友達がどんどん広がっていくんです!先日は、Zoomでインド人のパートナーのお誕生日をお祝いしていたら、その子の友達が途中で参加してきて、どんどん人が増えて(笑)。その人たちとも、SNSで繋がっています。

 

菅野:その広がっていく感じ、私も経験があります!画面の向こうでパートナーの大家族の自己紹介タイムがはじまったり、飼っている犬が画面越しに激突してきたこともありました(笑)

 

CPPで海外の大学とディスカッション中

 

 

編集部:まるでオンラインでもキャンパスライフが繰り広げられているようです。

 

入江:私はコロナ禍に入学したので、通常のキャンパスライフというものを体験していないのですが、もしかするとそんな感じなのかもしれませんね。ただ楽しくおしゃべりしていることが多いけれど、時には政治の話なんかもして、外国だからこその価値観の相違もまた勉強になったりします。

 

編集部:入江さんも、語学力が向上している実感がありますか?

 

入江:あります。昨年は聞き取れないことも多かったのですが、最近ではわからないことを明確に質問できたり、単語の意味がわからなくても定義を説明してもらえたら理解できたり。ナチュラルに会話できるようになってきた実感があります。

 

次の一歩を踏み出せるかも!?留学に悩んでいる人こそトライしてみてほしい。

 

編集部:友達が増えて語学力も身について。まるで留学を経験しているみたいですね。シモナ先生、やはり、留学に興味のある学生の利用者が多いのでしょうか?

 

シモナ:留学をしようかまだ迷っている学生が多いように思います。海外での生活や学習環境がどんなものなのかを知りたいとか、自分に向いているのか模索したいとか、悩んでいる学生さんによく出会いますね。残念ですが、現状ではコロナ禍で学生も留学自体が難しくなっていますし。

 

わからないことや不安なことがあればシモナ特任助教に相談してみて

 

編集部:入江さんと菅野さんは、プログラムに参加してからできた新しい目標はありますか?

 

菅野:いろんな国の価値観に触れるうちに、ますます海外のことを知りたいと思うようになって。目標は、カナダに1年間留学することです!今、自分がみている範囲はきっと小さいので、視野を広げたいなと思って。

 

入江:私は以前から行ってみたいと思っていたドイツ留学に向けて、DAAD(ドイツ学術交流会)という奨学金の申請準備を進めているところです。高校時代に2週間ほどドイツ留学した経験があるのですが、CPPを通して、自分が安心していられるゾーンを離れていろんな人と出会いたいという気持ちがさらに高まったんです。

 

国際交流センター内のキッチン

 

編集部:CPPが背中を押すきっかけになったんですね。国際交流センターにコンタクトしようか迷っている人にメッセージをお願いします。

 

菅野:最初は緊張しながら1人で飛び込んでコミュニケーションには苦労しました。でも、わからない時はインターネットの翻訳機能など便利なツールがあるし、最初は億劫でも、そのうちすぐ慣れて、次のやりとりが楽しみになりますよ。

 

入江:海外に友達を作りたい人、学びたい、楽しみたい人にはおすすめしたいです!私も始めは戸惑ったけれど、意欲と相手を思いやる気持ちさえあれば誰でも気軽に参加できるプログラムばかりです。

 

シモナ:英語が苦手な人や、初心者レベルの語学力の人でも大歓迎です。CPPはパートナー間で日本語あるいは他言語でも互いの共通の言語があれば、英語が不要なケースもあります。まずは気軽に国際交流センターのLINEアカウントやオープンチャットをご利用ください。みなさんからのコンタクト、お待ちしています!

 

 

今日はCPPを中心にお話を伺いましたが、ほかにもたくさんの交流プログラムがあるので、Webサイトもぜひチェックしてみてください。語学力がなくても心配なさそうです。ちょっと勇気を出すことで、海外に人脈を広げ、コミュニケーションの幅が広がっていくことを想像するだけでワクワクしますね。

 

関連リンク

 

国際交流センター (Center for Global Engagement)

 

LINE公式、オープンチャット 随時受付中!

 

3人のプロフィール

・今回のゲスト

本部 特任助教 シモナ・ルクミナイテさん

国際商経学部 2年生 入江真樺さん

工学部 2年生 菅野詩織さん

 

 

 

 

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